中国紙・環球時報は4日、「日本の政府食堂で大特そばを食べてみた」との日本駐在特約記者の記事を掲載した。以下はその概要。
スープカレー、ラーメン、大きなカニ、そしてビールは、どれも見逃せない北海道の美食である。これらの料理はレストランだけでなく、官公庁の食堂でも味わうことができる。近ごろ、ある食堂がネットで話題になり、一般市民の関心を集めている。それが、大通駅から徒歩で行ける「北海道議会食堂」だ。議会食堂は当然ながら北海道議会の議事堂内にある。建物の外観は威厳があり、一見すると一般人を寄せ付けない雰囲気を醸している。しかし、実際には決められた時間内であれば誰でも見学が可能だ。
建物は地下1階、地上6階建てで、議会食堂は1階にある。入り口には木製の看板が掲げられており、歴史と地域色を感じさせる趣がある。入り口近くにはその日のお薦めメニューが書かれた掲示板がある。定食、丼もの、カレーライス、パスタ、ハンバーグ、ラーメンなど、ほぼすべての定番がそろっている。価格も非常に良心的で、定食は600~950円と手頃。
しかし、多くの来訪者の目当ては定食や丼ものではなく、驚くべきボリュームの「大特ざるそば」である。そばには冷たいものと温かいものがあるが、特ざるそばのみ「特」「中特」「大特」の3サイズが用意されている。価格はそれぞれ650円、700円、800円。メニューには各サイズのそばの写真が掲載されている。空腹で来店したとしても、写真や他の客のテーブルに並ぶ山のような麺を見れば、自身の胃袋の容量を慎重に検討せざるを得ないだろう。
北海道議会食堂のそばはしっかりと高く盛られている。特ざるそばは量が多いだけでなく、(つゆの)トッピングにも工夫が凝らされている。エビ天、鶏肉、うずらの卵、なると、ネギなど具材も豊富である。800円で1キロのそばと豪華なつゆが味わえるのは、まさに抜群のコストパフォーマンスといえる。なお、そばのつゆはおかわり可能であり、最後までしっかりと味わうことができる。
日本にはこのように、一般に開放されている政府の食堂が他にも多数存在する。
私が以前、横浜税務署で手続きを行った際には、よこはま新港合同庁舎の食堂にも立ち寄った。この庁舎は2023年3月に完成し、国土交通省や横浜税関など、15の政府機関が入居している。1階の職員食堂は23年8月から一般開放され、誰でも利用可能。多くのメニューが500~600円台と手頃で、私は500円のポークカレーを注文した。甘口のカレーには大きな肉の塊が入っており、さっぱりとした福神漬けも添えられていて、コンビニ弁当と比較しても量・味ともに満足度が高かった。
この食堂の環境は「映えるカフェ」にも引けを取らない。