日本は「おもてなし」の精神であふれており、サービス業のみならず多くの企業が顧客に対して非常に丁寧だ。これは中国企業とはずいぶん異なっているようだ。
記事の中国人筆者は、オートメーション関係の企業に勤めており、ある時、日本を代表する大手企業のサイトからセンサーの規格書をダウンロードしたという。すると、1時間以内にその企業から3本の電話を受け取ったそうだ。いずれも中国国内に存在する複数の支社からの電話で、何かほかに必要なことはないか、丁寧な仕方で尋ねるもので、「日本の会社の顧客に対する接し方には心から敬服した」と感想を述べている。
記事の中国人筆者は、日本企業と対極にあるのが中国企業だと指摘した。中国国内では比較的有名な中堅の鋳造業者に連絡したところ、担当者の態度は非常に冷たくてそっけなく、オートメーション関係の会社だと伝えたところ「協力するつもりはない」との返事だったそうだ。
丁寧な対応をした日本企業は、冷淡な対応の中国企業よりもずっと規模が大きく有名な企業だが、その接し方は「奢りなど感じられず、温かなものだった」と振り返った。しかし、中国企業の客に対する接し方は「冬のように冷たかった」と語った。
顧客に対する接し方と企業の規模には直接的な関係性はないが、記事の中国人筆者は自身の体験を通して「日本に100年以上の老舗企業やグローバル企業が多くあるのは顧客に対する態度と大きな関係があると思う」と自信の見解を述べている。中国企業は、少し成功するとすぐに慢心する傾向が強いと言え、この点で日本企業から学べることが多くありそうだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)