液晶ディスプレイメーカーの江蘇駿成科技股フェン(駿成科技、301106/深セン)が1月28日に深セン証券取引所創業板に新規上場した。公開価格37.75元に対して、初値は66.37%高い56.88元だった。


 同社は2009年設立の民間企業で、単色プロフェッショナルディスプレイに分野に特化した液晶ディスプレイメーカーである。主にTN型(HTN型を含む)、STN型、VA型の液晶スクリーンとモジュール、TFT液晶ディスプレイモジュールの開発、設計、生産販売を行なっており、工業生産、自動車電子、スマート家電、医療健康などの分野で同社製品が利用されている。また車載用大画面VA液晶ディスプレイ、スマートバックミラーなどで一定の実績を持つとともに、今後の発展の重点に据えている。販売先は中国国内のほか、日本、欧米、東南アジアなどに及ぶ。2020年の車載液晶ディスプレイ分野における同社の中国国内シェアは約15%。

 2020年12月期の売上高は4億5362万元(前期比0.6%増)、純利益は6431万元(同19.5%減)。2021年1~9月期の売上高は4億997万元(前年同期比23.70%増)、純利益は6142万元(同26.66%増)。
 
 新規上場により調達予定の5億5000万元(約99億5000万円)は、約64%の3億5000万元を車載液晶ディスプレイモジュール生産プロジェクトに、約11%の6000万元をTN、HTN製品生産プロジェクトに、約7%の4000万元を研究開発センター建設プロジェクトに用いる。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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