日本はETCの普及率が90%を超えているが、中国では伸び悩んでいるようだ。中国の動画サイト・西瓜視頻はこのほど、日本のETC技術は中国よりも10年進んでいると題する動画を配信した。
この動画では、まず「日本ではETCの普及率」が非常に高いと紹介した。ETCを導入してすでに20年になる日本では、ほとんどの車にETCが搭載されていて、高速道路の料金所の通過がスムーズだと伝えている。
その点、中国では2019年の時点で自動車全体のETC普及率は30%あまりと非常に低く、料金所の渋滞が問題となってきた。そのため中国政府はETCの普及推進のために、ETC車載器の取り付けを無料で行うなど、様々なキャンペーンを実施してきたので、今ではもう少し普及したと思われる。
動画は、中国でETCがなかなか広まらなかった主な理由を「設備導入の遅れ」や「技術的な要因」のためと主張した。また、中国では高速道路建設が省ごとに行われていたため、ETCカードが省ごとに違ったこと、カードが日本と違って1人1枚ではなく1台1枚だったことなど、不都合が多かったためと指摘している。
動画では指摘していないが、中国の場合はクレジットカード普及率の低さがETC普及を阻害していた大きな理由だったとされている。またコメント欄には、「技術の問題」との投稿者の主張に疑問を示す意見も多く、ETCカードは遅れている、これからはナンバープレートとQRコードで支払う時代になるなどと反論していた。ただ、ETCカードを使ったことがないという中国人ネットユーザーも多く、普及率は依然伸び悩んでいるようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)