中国国際航空(00753/香港、601111/上海)が1月30日、2022年12月期通期の業績予告を発表し、純損益が400億人民元近い赤字になるとの見込みを示した。
業績予告によると、22年12期通期の上場会社株主に帰属する純損益は370億~395億元程度の赤字となり、166億4200万元の赤字だった前期から赤字額が2.22~2.37倍に拡大する見込み。
赤字が大きく膨らんだ要因について同社は、22年に新型コロナの影響が続き、旅行ニーズが低迷したと説明。各主要拠点で新型コロナによる打撃が繰り返し発生し、特に北京市場の輸送能力、総輸送量が20年の新型コロナ発生以降で最低となったことが響いた。また、世界的な石油価格の上昇、為替レートの大きな変動といったネガティブな要素が重なったことで、一層厳しい経営状況となった。
また、中国東方航空(00670/香港、600115/上海)も同日に22年12月期通期の業績予告を発表。主拠点である上海における新型コロナの打撃が大きく影響し、同社も上場会社株主に帰属する純損益が360億~390億元の赤字と前期から赤字額が約3倍に膨らむ見通しだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)