深セン証券取引所のメインボードへの上場を目指す、ジョ(さんずいに除)州多利汽車科技(001311/深セン)が2月14日、新規公開(IPO)に向けた公募を開始する。2000万株を発行予定で、公募価格は5.98元。
公募終了後、速やかに上場する見込みだ。

 同社は2010年設立の民営企業で、19年に株式会社化した。自動車プレス部品および関連金型の開発、生産、販売を主業務としている。高い金型設計開発力、自動化生産力などを生かして自動車メーカーの様々なニーズを満たしており、上汽フォルクスワーゲン、上汽GM、上汽乗用車、上汽大通、一汽フォルクスワーゲンなど既存の完成車メーカーに加え、テスラや理想汽車、蔚来汽车といった電気自動車(EV)メーカーの一次サプライヤーとなっている。
 
 同社が製造する各部品の22年1~6月期における乗用車市場シェアは、フロントサイドメンバーが3.93%、リアサイドメンバーが1.29%、ラジエーターアセンブリが3.65%。
 
 22年12月期の売上高は33億5500万元(前期比21.03%増)、純利益は4億4533万元(同15.50%増)。テスラや理想汽車といったEVメーカーの需要が旺盛だったことで業績が好調を維持した。23年1~3月期の業績予測は売上高は8億5200万~9億4200万元(前年同期比15.94~28.14%増)、親会社株主に帰属する純利益は1億1300万~1億2400万元(同10.32~21.93%増)。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)
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