中国の半導体受託製造大手、中芯国際(00981/香港、688981/上海)が5月11日、2023年1~3月期(第1四半期)の業績報告を発表し、前年同期比で減収減益となったことを明らかにした。
23年1~3月期の売上高は102億889万人民元で、前年同時期の118億5401万元から13.88%減少した。
純利益は18億3887万元で、前年同時期の36億1872万元から49.18%減とほぼ半減。親会社株主に帰属する純利益は15億9132万元で、前年同時期の28億4345万元から44.03%減となった。大幅な減益について同社は、シリコンウエハー販売量の減少、生産能力使用率の低下を挙げている。
23年4~6月期については、1~3月期に比べて生産能力利用率と出荷量がやや増加する一方、シリコンウエハー平均単価が下落すると予測。半導体市場の全面的な回復の兆しは見えず、売上高は当期に引き続き前年同期比で2ケタの減少となる見通しを示した。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF)