内外環境の不透明感が投資家心理を冷やす流れ。米金利の上昇、中国の景気懸念などが引き続き重しとなった。米金融引き締めの長期化を米金融関係者が相次ぎ示唆する中、昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが16年ぶりの高水準を連日で切り上げている。世界銀行は2日、2024年の中国経済成長率見通しについて、前回予想の4.8%から4.4%に下方修正した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が4.3%安、旅行サイト中国大手の携程集団(9961/HK)が3.6%安、飲食ポータルサイトの美団(3690/HK)が3.4%安と下げが目立った。
セクター別では、マカオ・カジノが安い。金沙中国(1928/HK)が3.3%、永利澳門(1128/HK)が2.8%、新濠国際発展(200/HK)が2.1%、銀河娯楽集団(27/HK)が1.8%ずつ下落した。
非鉄や鉄鋼、セメントなど素材セクターもさえない。江西銅業(358/HK)が2.6%安、中国宏橋集団(1378/HK)が2.1%安、中国東方集団HD(581/HK)が5.0%安、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が3.2%安、中国建材(3323/HK)が2.8%安、安徽海螺水泥(914/HK)が2.6%安で引けた。
半面、中国不動産セクターの一角は物色される。中国奥園集団(3883/HK)が5.4%、融創中国HD(1918/HK)が3.0%、合景泰富集団HD(1813/HK)が2.3%、世茂集団HD(813/HK)が1.4%ずつ上昇した。
一方、中国本土マーケットは中秋節・国慶節の大型連休により、10月6日まで休場となっている。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)