米金利の高止まりが警戒される流れ。昨夜の米債券市場では、米10年債利回りが前日の4.82%から4.95%に急上昇した。9月の米新築住宅販売が予想を大幅に上回り、昨年2月以来の高水準に達したことを受け、金融当局は引き締めを長期化させるとの見方が広がっている。様子見ムードも漂う。香港では月末にかけ、主要企業の第3四半期決算が集中する。内容を見極めたいとするスタンスが積極的な売買を手控えさせた。ただ、下値は限定的。本土株の続伸が好感された。「国家隊」と呼ばれる中国の政府系投資会社による買い支え期待が強まっている。中国人民銀行(中央銀行)が連日で資金供給していることも好感された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国スポーツ用品大手の李寧(2331/HK)が20.7%安、同じくスポーツ用品の安踏体育用品(2020/HK)が5.3%安、香港地下鉄など運営の香港鉄路(66/HK)が4.4%安と下げが目立った。李寧に関しては、2023年通期の業績ガイダンスを下方修正し、前年比の増収率が10%を下回るとの見通しを示したことが嫌気されている。
香港不動産セクターも安い。恒隆地産(101/HK)が4.1%、恒基兆業地産(12/HK)が2.2%、信和置業(83/HK)が2.0%ずつ下落した。香港の金利動向は米国に追随する傾向があるため、域内金利の上昇も警戒されている。
中国不動産セクターもさえない。中国奥園集団(3883/HK)が6.5%安、中国恒大集団(3333/HK)と旭輝(884/HK)がそろって4.3%安、雅居楽集団HD(3383/HK)が3.8%安、碧桂園HD(2007/HK)が1.4%安と値を下げた。債務問題の不安が続いている。碧桂園が発効した米ドル建て債券について、初めてデフォルト(債務不履行)の判断が下された。
半面、中国発電セクターは高い。華能国際電力(902/HK)が8.1%、華電国際電力(1071/HK)が6.4%、中国電力国際発展(2380/HK)が5.8%、華潤電力HD(836/HK)が4.1%ずつ上昇した。
「ニューエコノミー」銘柄の一角も物色される。ハンセン科技(テック)指数は0.3%高と続伸した。
一方、本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.48%高の2988.30ポイントで取引を終了した。発電株が高い。銀行株、医薬品株、自動車株、エネルギー株、軍事関連株なども買われた。半面、不動産株は安い。インフラ建設関連株、素材株、半導体も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)