利益確定売りが優勢となる流れ。ハンセン指数はこのところ連日で急騰し(6連騰で累計23%上昇)、足元では昨年1月27日以来、約1年8カ月ぶりの高値水準に達していた。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。中国の相次ぐ景気刺激策を追い風に、投資家心理が上向いている。投資ファンドやブローカー、金融機関などは、中国株の投資判断を相次ぎ上方修正した。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、医療サービス企業の阿里健康信息技術(241/HK)が13.0%安、自動車ディーラー大手の中升集団HD(881/HK)が12.6%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が10.8%安と下げが目立った。
セクター別では、中国の不動産が急反落。上記した龍湖集団のほか、旭輝(884/HK)が21.6%安、世茂集団HD(813/HK)が19.6%安、融創中国HD(1918/HK)が19.3%安、合景泰富地産(1813/HK)が15.6%安と値を下げている。同セクターは前日まで、相次ぐ不動産支援策を材料に、連日で2ケタ台の
上昇を続けていた。
自動車セクターも安い。小鵬汽車(9868/HK)が9.3%、蔚来集団(9866/HK)が8.5%、理想汽車(2015/HK)が5.5%、華晨中国汽車HD(1114/HK)が5.1%ずつ下落した。
エアラインやツアー会社、カジノ、映画などレジャー関連も売られる。
一方、本土市場は国慶節連休で10月1~7日が休場。8日に取引を再開する。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)