週明け２８日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比２２．５０ポイント（０．６８％）高の３３２２．２０ポイントと続伸した。
　中国経済対策の期待感が材料視される流れ。
１１月４～８日の日程で開催される全国人民代表大会（全人代、国会に相当）常務委員会の第１２回会議では、財政出動の具体的な内容が公表されると予想されている。財政部の藍仏安・部長は今月１２日の記者会見で、「財政赤字を拡大させる余地がある」と述べ、追加の財政出動で景気を下支えする方針を示した。ただ、上値は限定的。国家統計局が２７日付で発表した９月の工業企業利益について、前年同月比で２７．１％減少し、減少率が８月の１７．８％から９．３ポイント拡大したことが不安視されている。（亜州リサーチ編集部）
　業種別では、紡織機械の上げが目立つ。上工申貝（６００８４３／ＳＨ）がストップ高。上海中毅達（６００６１０／ＳＨ）が５．８％、西安標準工業（６００３０２／ＳＨ）が３．２％ずつ上昇した。
　印刷包装や自動２輪車関連も高い。印刷包装関連では上海龍雲文化創造技術集団（６０３７２９／ＳＨ）が８．７％高、広東東峰新材料集団（６０１５１５／ＳＨ）が７．１％高、成都博瑞伝播（６００８８０／ＳＨ）が４．９％高という水準だった。自動２輪車では力帆科技（６０１７７７／ＳＨ）がストップ高。中電科芯片技術（６００８７７／ＳＨ）が３．２％高、林海（６０００９９／ＳＨ）が２．２％高で引けた。セラミック、不動産、製紙も買われている。

　半面、金融株は安い。中航工業産融ＨＤ（６００７０５／ＳＨ）が９．９％、香溢融通控股集団（６００８３０／ＳＨ）が３．３％、上海愛建集団（６００６４３／ＳＨ）が３．２％ずつ低下した。
　外貨建てＢ株相場は、上海Ｂ株指数が５．６８ポイント（２．０６％）高の２８０．９３ポイント、深センＢ株指数が９．８６ポイント（０．７９％）高の１２５８．３１ポイントで推移している。
（編集担当：亜州リサーチ＝サーチナ）
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