中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。中国人民銀行(中央銀行)など金融当局者は朝方、共同記者会見を実施し、「市場と期待を安定させる金融政策パッケージ」を発表している。預金準備率とリバースレポ金利の引き下げや、保険資金の長期投資をさらに促進するなど市場支援の方針を明らかにした。米中通商協議の進展も期待される。複数の米メディアは7日朝方(日本時間)、「米国のベッセント財務長官と米国通商代表部(USTR)のグリア代表は今週、中国側の代表とスイスで会談する予定」と伝えている。報道によると、この会談は、米中間で進行中の貿易戦争を解決するための重要な一歩となる見通しだ。(亜州リサーチ編集部)
金融株が上げを主導。中国銀行(601988/SH)が2.4%高、中国工商銀行(601398/SH)が1.9%高、中国太平洋保険(601601/SH)が2.9%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.1%高、華泰証券(601688/SH)が1.4%高、中信建投証券(601066/SH)が1.2%高で取引を終えた。
不動産株も高い。華麗家族(600503/SH)が2.2%、保利発展控股集団(600048/SH)が1.8%、金地集団(600383/SH)が1.6%、中華企業(600675/SH)が1.4%ずつ上昇した。資源・素材株、インフラ関連株、消費関連株、公益株なども買われている。
半面、ハイテク株の一は安い。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.23ポイント(0.87%)高の260.08ポイント、深センB株指数が4.23ポイント(0.36%)高の1184.27ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)