10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比14.95ポイント(0.44%)安の3384.82ポイントと6日ぶりに反落した。
 前場は心理的節目の3400ポイントを回復したものの、後場に入ると利益確定の売りが優勢となった。
前日までの5営業日続伸を受け、短期的な利益を確定する動きが強まっている。ただ下値は限定的。中国の経済対策への期待感が根強いほか、貿易問題を巡る米中協議が始まったことで市場の警戒感がやや和らいだ。米中の閣僚級会議は9日にロンドンで開かれ、10日(日本時間午後6時開始予定)も継続する見通しだ。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、電子情報株の下げが目立つ。四創電子(600990/SH)が6.8%安、四川大西洋カン接材(600588/SH)が5.0%安、浪潮軟件(600756/SH)が4.1%安で引けた。
 紡織機械株も安い。西安標準工業(600302/SH)と貴州中毅達(600610/SH)がそろって2.2%安で取引を終えた。石油株、飛行機製造株、二輪車株、ガラス株、プラスチック株なども売られている。
 半面、エンターテイメント株はしっかり。上海新華伝媒(600825/SH)が1.7%高、ST陝西広電網絡伝媒(600831/SH)が1.2%高、長江出版伝媒(600757/SH)が0.6%高で引けた。電力株、交通運輸株、バイオ医薬株も買われている。

 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.02ポイント(0.01%)高の256.91ポイント、深センB株指数が13.03ポイント(1.10%)安の1174.90ポイントで終了した。
 (編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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