投資家のリスク回避スタンスが一旦後退する流れ。通商問題を巡る米中対立が緩和に向かうと期待されている。外電は日本時間11日、米中両国は貿易摩擦緩和に向けた「枠組み」で合意したと報じた。ロンドンで9~10日の2日間、約20時間にわたり実施された米中の閣僚級協議では、先月スイスのジュネーブで合意した内容を確実に実行する方法を巡り、暫定的な取り決めで合意したという。詳細はまだ明らかにされていないが、ラトニック米商務長官によると、米中の代表団は今回の提案事項を持ち帰り、それぞれの首脳が合意すれば実行に移される。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、保険・証券の上げが目立つ。中国人寿保険(601628/SH)が3.1%高、中国太平洋保険(601601/SH)が2.2%高、中国平安保険(601318/SH)が1.9%高、興業証券(601377/SH)が9.3%高、中国銀河証券(601881/SH)が3.6%高、中信証券(600030/SH)が1.7%高で引けた。
非鉄・レアアース株も高い。洛陽モリブデン(603993/SH)が3.1%、中国アルミ(601600/SH)が1.5%、広晟有色金属(600259/SH)が4.6%、中国北方稀土(600111/SH)が3.4%ずつ上昇した。消費関連株、ハイテク株、自動車株、エネルギー株、インフラ関連株、公益株、運輸株、銀行株なども買われている。
半面、医薬株の一角はさえない。浙江華海薬業(600521/SH)が1.5%、健康元薬業集団(600380/SH)が1.4%、上海復星医薬集団(600196/SH)と河南太龍薬業(600222/SH)がそろって0.8%ずつ下落した。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.02ポイント(0.01%)安の256.89ポイント、深センB株指数が7.62ポイント(0.65%)高の1182.52ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)