18日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比1.40ポイント(0.04%)高の3388.81ポイントと小反発した。
 中国経済対策の期待感が相場を支える流れ。
これまでに公表された主要な月次経済統計が総じて弱い内容となる中、当局は今年の経済成長目標達成のため、追加の刺激策を打ち出すとの観測が根強い状況だ。ただ、上値は重い。中東情勢の緊迫化が警戒されている。核開発を巡るイランとイスラエルの軍事衝突に収束の気配はなく、複数の米メディアは17日、トランプ米大統領が米軍によるイランの核施設攻撃を検討しているなどと報じた。(亜州リサーチ編集部)
 銀行株が相場をけん引。成都銀行(601838/SH)が3.6%高、上海銀行(601229/SH)が2.9%高、中国銀行(601988/SH)が2.4%高、中国建設銀行(601939/SH)が2.2%高、上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.9%高で引けた。
 ハイテク株もしっかり。電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)が3.9%、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が3.3%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.7%、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の華勤技術(603296/SH)が2.4%ずつ上昇した。軍需産業株、通信株なども買われている。
 半面、不動産株はさえない。中華企業(600675/SH)が3.0%、新城控股集団(601155/SH)が2.0%、信達地産(600657/SH)が1.8%、保利発展控股集団(600048/SH)が1.4%、緑地HD(600606/SH)が1.2%ずつ下落した。医薬株、資源・素材株、自動車株、保険・証券株、消費関連株の一角も売られている。

 外貨建てB株相場は、上海B株指数が2.65ポイント(1.03%)安の253.30ポイント、深センB株指数が1.20ポイント(0.10%)高の1164.22ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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