19日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比26.70ポイント(0.79%)安の3362.11ポイントと反落した。6月3日以来の安値水準に落ち込んでいる。

 外部環境の不透明感が嫌気される流れ。米利下げの後ずれ観測や、中東地域の地政学リスクが重しとなった。中東情勢を巡っては、米メディアが19日、米国は核開発を進めるイランとの直接的な軍事衝突の準備を進めている兆候があると報じている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の下げが目立つ。華麗家族(600503/SH)が4.0%安、金地集団(600383/SH)が3.0%安、中華企業(600675/SH)が2.4%安、緑地HD(600606/SH)が1.8%安、保利発展控股集団(600048/SH)が1.6%安で引けた。
 医薬株もさえない。康縁薬業(600557/SH)が4.5%、海正薬業(600267/SH)が3.3%、華北製薬 (600812/SH)が3.2%、浙江華海薬業(600521/SH)が2.6%ずつ下落した。素材株、インフラ関連株、消費関連株、自動車株、ハイテク株、保険・証券株、公益株なども売られている。
 半面、石油関連の銘柄はしっかり。中国石油集団工程 (600339/SH)が4.1%、中海油田服務(601808/SH)が1.8%、海洋石油工程(600583/SH)が1.6%、中国石油化工(600028/SH)が1.4%ずつ上昇した。銀行株、通信株も買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.12ポイント(0.44%)安の252.18ポイント、深センB株指数が4.08ポイント(0.35%)安の1160.14ポイントで終了した。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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