26日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比7.52ポイント(0.22%)安の3448.45ポイントと4日ぶりに反落した。
 利益確定売りが優勢となる流れ。
上海総合指数は前日、昨年12月12日以来、約6カ月半ぶりの高値水準を回復した。指標発表も気がかり材料。中国ではあす27日に5月の工業企業利益、30日に6月の製造業PMIと非製造業PMI(国家統計局による)が公表される予定だ。ただ、下値は限定的。中国の政策に対する期待感が続く中、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、医薬の下げが目立つ。浙江華海薬業(600521/SH)が4.5%安、薬明康徳(603259/SH)が3.1%安、昭衍新薬(603127/SH)が2.5%安、河南太龍薬業(600222/SH)が2.1%安、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)と海正薬業(600267/SH)がそろって1.6%安で引けた。
 証券株も安い。国泰海通証券(601211/SH)が4.3%、信達証券(601059/SH)が2.2%、中国銀河証券(601881/SH)が1.9%、中信証券(600030/SH)が1.6%、中国国際金融(601995/SH)が1.5%ずつ下落した。消費関連株、自動車株、不動産株、ハイテク株なども売られている。
 半面、銀行株はしっかり。江蘇銀行(600919/SH)が2.3%、杭州銀行(600926/SH)が2.0%、南京銀行(601009/SH)が1.3%、上海浦東発展銀行(600000/SH)と北京銀行(601169/SH)がそろって1.2%ずつ上昇した。
中国で国債利回りが低下する中、配当利回りの高さが着目されている。そのほか、軍需産業株、資源・素材株、公益株も買われた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.17ポイント(0.06%)安の258.80ポイント、深センB株指数が3.87ポイント(0.32%)高の1196.97ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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