２７日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比２４．２２ポイント（０．７０％）安の３４２４．２３ポイントと続落した。
　中国景気の先行きが不安視される流れ。
朝方中国で公表された５月の工業企業利益は前年同月比９．１％減となり、前月の３．０％増からマイナス成長に転落。減少は３カ月ぶりとなった。企業収益の先行きに対する不安感が広がっている。指数は朝方プラス圏に浮上する場面もみられたものの、反発の勢いは続かず、再び軟調に転じ、下げ幅を拡大した。前日に続き利益確定の動きが強まり、相場の上値を抑える展開となった。（亜州リサーチ編集部）
　業種別では、石油セクターの下げが目立つ。洲際油気（６００７５９／ＳＨ）が３．３％安、中国石油天然気（６０１８５７／ＳＨ）が１．４％安、中石化石油工程技術服務（６００８７１／ＳＨ）が１．０％安、中国石油化工（６０００２８／ＳＨ）が０．９％安で引けた。
　銀行株も安い。招商銀行（６０００３６／ＳＨ）が３．５％、中国銀行（６０１９８８／ＳＨ）が３．４％、中国農業銀行（６０１９９８／ＳＨ）が３．３％ずつ下落した。ホテル・観光株、造酒株なども売られている。
　半面、非鉄金属株はしっかり。河南中孚実業（６００５９５／ＳＨ）と株洲冶錬集団（６００６９１／ＳＨ）はそろってストップ高。
四川宏達（６００３３１／ＳＨ）が７．７％、山東南山リョ（６００２１９／ＳＨ）が１．８％、安徽キン科新材料（６００２５５／ＳＨ）が１．５％ずつ上昇した。飛行機製造株、農薬化学肥料株、石炭株も買われた。
　外貨建てＢ株相場は、上海Ｂ株指数が０．５８ポイント（０．２２％）安の２５８．２２ポイント、深センＢ株指数が４．７８ポイント（０．４０％）高の１２０１．７５ポイントで終了した。
　２７日の香港マーケットは、主要８５銘柄で構成されるハンセン指数が前日比４１．２５ポイント（０．１７％）安の２４２８４．１５ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数（旧Ｈ株指数）が４１．３６ポイント（０．４７％）安の８７６２．４７ポイントと続落した。売買代金は２７５１億１４５０万香港ドル（約５兆６００億円）に拡大している（２６日は２６１７億２９３０万香港ドル）。
　　　（編集担当：亜州リサーチ＝サーチナ）
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