週明け30日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比20.20ポイント(0.59%)高の3444.43ポイントと3日ぶりに反発した。
 中国の政策に対する期待感が相場を支える流れ。
中国景気の鈍化懸念が続く中、当局は経済成長目標達成のため、金融緩和など追加の刺激策を打ち出すとの見方が広がっている。寄り付き直後に公表された国家統計局による6月の中国景況感指数に関しては、製造業PMIが49.7と市場予想(49.6)をやや上回ったが、景況判断の境目50は3カ月連続で下回った。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)とプリント基板(PCB)大手の深セン景旺電子(603228/SH)がそろってストップ(10.0%)高、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が7.2%高、液晶パネルメーカーの南京中電熊猫信息産業集団(600775/SH)が7.0%高、アナログ半導体チップの中電科芯片技術(600877/SH)が3.4%高で引けた。
 軍需産業株も物色される。弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)と監視レーダーなど電子機器メーカーの四創電子(600990/SH)がそろってストップ(10.0%)高、衛星・ロケット用システムの航天時代電子(600879/SH)が7.2%高、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が6.5%高、軍用電子機器の中国海防(600764/SH)と航空用エンジンメーカーの中航動力(600893/SH)がそろって6.0%高で取引を終えた。消費関連株、自動車株、医薬株、不動産株なども買われている。
 半面、金融株の一角は安い。重慶銀行(601963/SH)が1.4%、興業銀行(601166/SH)が0.9%、太平洋証券(601099/SH)が2.2%、中原証券(601375/SH)が1.4%ずつ下落した。空運株、エネルギー株、産金株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.18ポイント(0.07%)安の258.05ポイント、深センB株指数が10.95ポイント(0.91%)高の1212.69ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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