25日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比12.07ポイント(0.33%)安の3593.66ポイントと7日ぶりに反落している。
 指数は上昇に転じる場面もあったが、次第に下げ幅を拡大。
心理的節目の3600ポイントを割り込んだ。利益確定の売りに押される流れ。上海総合指数はこのところ上昇基調を強め、足もとでは約3年半ぶりの高値水準を切り上げていた。週末を前にした持ち高調整や目先の利益を確定する動きが強まっている。様子見ムードも漂う展開。来週は閣僚級の米中貿易協議が開催されるほか、中国では月末までに、下半期の政策方針を決定する中央政治局会議が開かれる。また、中国では27日に6月の工業企業利益、31日に7月の製造業PMIと非製造業PMIなどが公表される予定だ。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、足元買われていたセメント株の下げが目立つ。華新水泥(600801/SH)がストップ安。四川金頂集団(6006781/SH)が4.6%安、安徽海螺水泥(600585/SH)が3.4%安、吉林亜泰集団(600881/SH))2.6%安で引けた。
 酒造株も安い。海南椰島集団(600238/SH)が2.9%、山西杏花村フェン酒廠(600809/SH)が2.6%、貴州茅台酒(600519/SH)が2.4%ずつ下落した。
そのほか、ハイテク株、対外貿易株、電力株、発電設備株、ホテル観光株なども売られている。
 半面、メディア・エンターテーメント株は高い。山西科新発展(600234/SH)が3.0%高、北京歌華有限電視網絡(600037/SH)が2.0%高、東方明珠新媒体(600637/SH)が1.3%高で引けた。このほか、家具株、印刷包装株、農薬・化学肥料株なども買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.30ポイント(0.11%)高の268.16ポイント、深センB株指数が4.91ポイント(0.38%)高の1287.55ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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