5日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比34.29ポイント(0.96%)高の3617.60ポイントと続伸している。約3年7カ月ぶりの高値水準を切り上げた。

 前日の好地合いを継ぐ流れ。中国景況感悪化を背景に、当局が追加の景気支援に動くとの見方が強まる状況だ。また、中国の長期国債利回りが低水準で推移する中、配当利回りの高さも注目されている。当局は昨年末、中央企業(中央政府直属の国有企業)傘下企業の価値向上に向け、現金配当引き上げなど、時価総額管理の強化を要求。銀行を始め、大型企業の配当性向は高まっている。(亜州リサーチ編集部)
 金融株が主導し、ほぼ全業種が上昇。上海浦東発展銀行(600000/SH)が4.7%高、中国農業銀行(601288/SH)が2.3%高、中国平安保険(601318/SH)が1.6%高、中国人寿保険(601628/SH)が1.3%高、信達証券(601059/SH)が6.0%高、中国銀河証券(601881/SH)が2.5%高と上げが目立っている。
 自動車株も高い。上海汽車集団(600104/SH)が3.2%、重慶千里科技(601777/SH)が3.1%、遼寧曙光汽車集団(600303/SH)が2.8%、北汽藍谷新能源科技(600733/SH)が2.5%ずつ上昇した。
 不動産株もしっかり。光明地産(600708/SH)が2.3%高、京能置業(600791/SH)が2.2%高、新城控股集団(601155/SH)と中華企業(600675/SH)がそろって1.7%高で引けた。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.29ポイント(0.48%)高の268.33ポイント、深センB株指数が7.27ポイント(0.56%)高の1299.31ポイントで終了した。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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