前日までの好地合いを継ぐ流れ。米利下げ観測が高まっているほか、中国の政策に対する期待感が引き続き相場を支えている。中国経済見通しを巡っては、HSBCが追加の支援策が打ち出される可能性が高いと分析したうえで、2025年の中国GDP成長率予想を従来の4.5%から4.9%に上方修正した。指標改善もプラス。取引時間中に公表された7月の中国貿易統計では、米ドル建て輸出と輸入が予想を上回り、伸びは6月から拡大した。ただ、上値は限定的。米高関税政策の不透明感がくすぶっているほか、このところの上昇基調で売り圧力も高まっている。指数は安く推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの上げが目立つ。半導体モジュール生産の嘉興斯達半導体(603290/SH)が10.0%(ストップ)高、パワー半導体の杭州士蘭微電子(600460/SH)が5.4%高、業務ソフト開発大手の用友網絡科技(600588/SH)が4.9%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.9%高、IT業務アウトソーシングの浙大網新科技(600797/SH)が2.2%高で引けた。
銀行株もしっかり。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が1.7%、重慶銀行(601963/SH)が1.5%、中国農業銀行(601288/SH)が1.4%、南京銀行(601009/SH)が1.3%、中国工商銀行(601398/SH)が1.0%ずつ上昇した。
半面、医薬株は安い。浙江華海薬業(600521/SH)が7.2%、江蘇聯環薬業(600513/SH)が5.9%、津薬達仁堂集団(600329/SH)が2.7%、薬明康徳(603259/SH)が2.5%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が1.3%ずつ下落した。自動車株、保険株、インフラ関連株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.06ポイント(0.39%)安の267.57ポイント、深センB株指数が1.42ポイント(0.11%)高の1306.29ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)