投資家の慎重スタンスが強まる流れ。
一方、朝方公表された中国工業企業の利益総額は今年1~7月に前年同期比1.7%減となり、1~6月の1.8%減から減少幅がやや縮小。ただ、相場に与える影響は限定された。(亜州リサーチ編集部)
金融株が下げを主導。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が4.3%安、中国農業銀行(601288/SH)が2.3%安、中国平安保険(601318/SH)が3.0%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.5%安、華泰証券(601688/SH)が3.4%安、国泰海通証券(601211/SH)が2.8%安で引けた。
不動産株も安い。金地集団(600383/SH)や新城控股集団(601155/SH)、信達地産(600657/SH)がそろって4.3%、緑地HD(600606/SH)が4.0%ずつ下落した。
エネルギー株もさえない。
半面、ハイテク株は急伸。半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)や電子機器メーカーの方正科技集団(600601/SH)などが10.0%(ストップ)高、ネットワークシステムの上海移遠通信技術(603236/SH)が7.3%高で取引を終えた。政策支援の動きが期待される。中国の国務院(内閣に相当)は26日、今後10年間のAI戦略をまとめた「『AI+』行動のさらなる実施に関する意見」を発表した。ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」が0.1%逆行高している。構成銘柄では、人工知能(AI)半導体の中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が3.2%高。上場来高値を再び更新している。同社は26日、2025年上半期決算を発表し、売上高が前年同期比で45倍に拡大したと報告した。純損益は前年同期の赤字から黒字に転換している。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.40ポイント(1.32%)高の260.90ポイント、深センB株指数が8.04ポイント(0.61%)安の1315.45ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)