中国経済対策の期待感が投資家心理を上向かせる流れ。
業種別では、ハイテクの上げが目立つ。精密金属加工の昆山科森科技(603626/SH)が10.0%(ストップ)高、プリント基板(PCB)メーカーの広東世運電路科技(603920/SH)が7.8%高、積層セラミックコンデンサ(MLCC)製品の鴻遠電子(603267/SH)が6.5%高、電子機器メーカーの国睿科技(600562/SH)が4.4%高、携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が3.9%高で引けた。
発電設備やゼネコン、建機などインフラ建設関連も物色される。特変電工(600089/SH)が10.0%(ストップ)高、臥竜電気駆動集団(600580/SH)が8.7%高、上海建工集団(600170/SH)が10.0%(ストップ)高、中国建築(601668/SH)が1.3%高、三一重工(600031/SH)が1.6%高で取引を終えた。自動車株、不動産株、証券株、運輸株、公益株なども買われている。
半面、銀行・保険株はさえない。上海浦東発展銀行(600000/SH)が1.5%、南京銀行(601009/SH)が1.2%、中国農業銀行(601288/SH)が1.1%、中国太平洋保険(601601/SH)が1.0%、新華人寿保険(601336/SH)が0.9%ずつ下落した。上海浦東発展銀行については、同行が発行するマスターカードブランドのクレジットカードを巡って、9月9日前後からブラジルなど海外での不正利用が相次いでいると伝わったことも嫌気されている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.28ポイント(0.11%)高の265.21ポイント、深センB株指数が1.47ポイント(0.11%)高の1361.03ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)