26日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比356.48ポイント(1.35%)安の26128.20ポイントと続落した。本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は141.12ポイント(1.49%)安の9303.10ポイントと反落。
売買代金は3236億7370万香港ドル(約6兆2310億円)だった(25日は3148億8970万香港ドル)。
 米株安が嫌気される流れ。昨夜の米株市場では、追加利下げへの期待が後退する中、主要3指数がそろって続落している。トランプ関税の影響懸念も再燃。トランプ米大統領は25日、海外から輸入する医薬品に10月1日から100%の追加関税をかけると表明した。
 また、中国の国慶節・中秋節連休を来週に控えて様子見ムードも高まった。中国本土市場は1~8日まで、香港市場は1日と7日が休場となる。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、小米集団(1810/HK)が8.1%安で下落率トップ。同社は25日、最新スマートフォン「Xiaomi 17」シリーズを発表した。モルガン・スタンレーが新スマホの販売好調を見込むなど同シリーズに対する評価は高いが、一部では25日の新製品発表会について「ポジティブサプライズに欠けた」との見方もある。足元で株価が上昇していた反動もあり、目先の利益を確定する動きが優勢となった。
 セクター別では、トランプ関税を受けて医薬関連が安い。
医薬品ECサイトを運営する阿里健康(241/HK)が4.6%安、京東健康(6618/HK)が4.3%安で取引を終えた。ほか無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が3.3%安、石薬集団(1093/HK)が2.3%安で引けている。
 個別では、自動運転向けAIスタートアップの地平線(9660/HK)が8.5%下落。同社はこの日、第三者割当増資の実施を発表しており、割当価格にサヤ寄せする形となった。ほか京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.7%安、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.2%安となるなどテック株の軟調も目立つ。
 半面、自動車の一角が高い。中東欧5カ国への進出を発表した小鵬汽車(9868/HK)が5.0%上昇。ほか広州汽車集団(2238/HK)が0.3%高、長城汽車(2333/HK)が0.2%高となった。25日に新規上場した奇瑞汽車(9973/HK)は2.8%高と続伸している。
 本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.65%安の3828.11ポイントで取引を終了した。電子が安い。
通信、医薬、家電なども売られた。半面、エネルギーは高い。不動産、公益、金融の一角も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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