米株安が嫌気される流れ。昨夜の米株市場では、追加利下げへの期待が後退する中、主要3指数がそろって続落している。トランプ関税の影響懸念も再燃。トランプ米大統領は25日、海外から輸入する医薬品に10月1日から100%の追加関税をかけると表明した。
また、中国の国慶節・中秋節連休を来週に控えて様子見ムードも高まった。中国本土市場は1~8日まで、香港市場は1日と7日が休場となる。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、小米集団(1810/HK)が8.1%安で下落率トップ。同社は25日、最新スマートフォン「Xiaomi 17」シリーズを発表した。モルガン・スタンレーが新スマホの販売好調を見込むなど同シリーズに対する評価は高いが、一部では25日の新製品発表会について「ポジティブサプライズに欠けた」との見方もある。足元で株価が上昇していた反動もあり、目先の利益を確定する動きが優勢となった。
セクター別では、トランプ関税を受けて医薬関連が安い。
個別では、自動運転向けAIスタートアップの地平線(9660/HK)が8.5%下落。同社はこの日、第三者割当増資の実施を発表しており、割当価格にサヤ寄せする形となった。ほか京東集団(JDドットコム:9618/HK)が3.7%安、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が3.2%安となるなどテック株の軟調も目立つ。
半面、自動車の一角が高い。中東欧5カ国への進出を発表した小鵬汽車(9868/HK)が5.0%上昇。ほか広州汽車集団(2238/HK)が0.3%高、長城汽車(2333/HK)が0.2%高となった。25日に新規上場した奇瑞汽車(9973/HK)は2.8%高と続伸している。
本土マーケットは続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.65%安の3828.11ポイントで取引を終了した。電子が安い。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)