週明け6日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比164.40ポイント(0.61%)安の26976.52ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が82.12ポイント(0.85%)安の9576.22ポイントと続落した。売買代金は723億3820万香港ドルと低水準が続いている(3日前場は779億2950万香港ドル)。

 様子見ムードが漂う流れ。中国本土が国慶節・中秋節の大型連休中(本土市場は1~8日が休場)とあって、新規の買い材料に乏しい状況だ。また、香港市場があす7日に休場となることも買い手控え要因となっている。ただ、下値は限定的。米追加利下げや中国経済対策の期待感が相場を下支えしている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、マカオ・カジノの下げが目立つ。金沙中国(1928/HK)が3.0%安、銀河娯楽集団(27/HK)が2.7%安で引けた。指数構成以外でも、新濠国際発展(200/HK)が5.5%安、美高梅中国HD(2282/HK)が4.5%安、永利澳門(1128/HK)が2.5%安と売られている。連休前半(1~4日)の本土からマカオへの入境者数は前年比で25.2%増加したが、市場の期待には届かなかったため失望売りが広がった。
 自動車セクターも安い。理想汽車(2015/HK)が2.9%、吉利汽車HD(175/HK)が1.8%、小鵬汽車(9868/HK)が1.5%ずつ下落した。そのほか、スマートドライブ関連の速騰聚創科技(2498/HK)が2.7%安、地平線(9660/HK)が1.2%安、リチウム電池関連の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が2.8%安、天斉リ業(9696/HK)が2.5%安と値を下げている。

 クラウドや半導体の銘柄群もさえない。万国数拠HD(9698/HK)が2.4%安、金山雲(3896/HK)が1.7%安、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が5.0%安、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が1.2%安で前場取引を終えた。
 半面、産金・非鉄セクターは高い。山東黄金鉱業(1787/HK)が5.5%、招金鉱業(1818/HK)が3.2%、紫金鉱業集団(2899/HK)が2.9%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が12.5%、江西銅業(358/HK)と洛陽モリブデン集団(3993/HK)がそろって1.8%ずつ上昇した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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