米ハイテク株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、人工知能(AI)産業拡大が改めて意識される中、ハイテク株比率の大きいナスダック指数が前日比1.1%高と反発し、2日ぶりに史上最高値を更新した。ほか、フィラデルフィア半導体株指数(SOX)は3.4%上昇し、最高値を付けている。米GPU大手エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)がメディア出演し、AI開発が加速度的に進み、演算処理需要がここ半年で大幅に拡大したなどと述べた。中国の政策に対する期待感も根強い。中国共産党は今月20~23日に第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)を開き、来年から始まる第15次5カ年計画(~30年)について議論する。ただ、上値は限定的。米政府機関の一部閉鎖が長期化するとの不安や、中国の指標発表などが気がかり材料だ。中国では来週にかけ、9月の重要経済指標の発表が相次ぐ。13日に貿易統計、15日に物価統計、金融統計も15日までに予定されている。指数はマイナス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、香港大手行の恒生銀行(ハンセン銀行:11/HK)が26.3%高の150.30香港ドルと急伸。
セクター別では、半導体が高い。ASMPT(522/HK)が9.0%、華虹半導体(1347/HK)が6.8%、晶門半導体(2878/HK)が5.1%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が2.3%ずつ上昇した。
ゼネコンや発電設備、エンジニアリングなどインフラ建設セクターも物色される。中国中鉄(390/HK)が9.0%高、中国鉄建(1186/HK)が3.7%高、上海電気集団(2727/HK)が15.7%高、東方電気(1072/HK)が5.8%高、ハルビン電気(1133/HK)が3.0%高、中国冶金科工(1618/HK)が6.2%高、中アルミ国際工程(2068/HK)が3.7%高で引けた。
半面、医薬・医療セクターは安い。中国生物製薬(1177/HK)が6.4%、翰森製薬集団(3692/HK)が4.9%、石薬集団(1093/HK)が3.0%、京東健康(6618/HK)が4.3%、阿里健康(241/HK)が3.3%ずつ下落した。
一方、大型連休(1~8日)明けの本土マーケットは3日続伸。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











