投資家心理が悪化する流れ。
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。携帯端末ODM(開発・製造受託サービス)の聞泰科技(600745/SH)が10.0%(ストップ)安、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が8.0%安、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が6.5%安、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が5.9%安、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が5.7%安で引けた。聞泰科技に関しては、オランダの半導体子会社ネクスペリアの資産や特許が、オランダ政府の命令によって9月30日に凍結されたことが引き続き売り材料視している。聞泰科技は9日から株式売買を一時停止していたが、13日に取引を再開。
医薬株も安い。江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が4.0%、薬明康徳(603259/SH)が3.8%、浙江華海薬業(600521/SH)が3.7%、上海復星医薬集団(600196/SH)が2.0%、昭衍新薬(603127/SH)が1.9%ずつ下落した。素材株、自動車株、インフラ関連株、不動産株、証券株なども売られている。
半面、銀行・保険株はしっかり。招商銀行(600036/SH)が2.9%高、中国工商銀行(601398/SH)と中国農業銀行(601288/SH)がそろって3.2%高、中国平安保険(601318/SH)が2.5%高、中国人寿保険(601628/SH)が2.1%高で引けた。エネルギー株、運輸株、公益株、消費関連株の一角も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が1.48ポイント(0.56%)安の260.69ポイント、深センB株指数が8.26ポイント(0.61%)安の1346.64ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)