投資家心理が悪化する流れ。中国経済や米金融政策の不透明感が重しとなっている。取引時間中に公表された中国の月次経済統計が総じて弱く、中国景気の鈍化懸念が改めて意識された。10月の小売売上高の伸びは予想ほどではなかったが9月から縮小し、鉱工業生産は予想下振れ。1~10月の固定資産投資は予想以上に減少し、不動産開発投資は落ち込みが拡大した。昨日発表された10月の金融統計では、人民元建て新規融資額が予想を大幅に下回り、マネーサプライ(通貨供給量)M2の伸びは予想をわずかに上回ったものの、前月からは減速している。米金融政策を巡っては、金融当局者が相次ぎ追加利下げに慎重な発言をした。また、昨夜の米株マーケットでは、人工知能(AI)産業の過大投資を警戒するハイテク売りが継続し、ナスダック指数が2.3%安と3日続落している。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が7.2%安、中国電子商取引(EC)大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が5.6%安、ネット通販大手傘下の京東物流(JDロジスティクス:2618/HK)が3.9%安と下げが目立った。JDは7~9月期決算の55%減益、京東物流は8%減益が売り材料視されている。百度やJDなどテック銘柄に売りが先行し、ハンセン科技(テック)指数は2.2%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
セクター別では、新興EV(電気自動車)が安い。
前日に急伸したリチウム採掘や動力電池の銘柄もさえない。天斉リ業(9696/HK)が4.1%安、寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が2.9%安、中創新航科技(3931/HK)が2.7%安、江西カン鋒リ業集団(1772/HK)が1.9%安とそろって反落した。
半面、医薬セクターはしっかり。康希諾生物(6185/HK)が4.7%、三生製薬(1530/HK)が4.1%、石薬集団(1093/HK)が1.3%、中国生物製薬(1177/HK)が1.2%ずつ上昇した。
本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%安の4022.89ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。資源・資材、消費関連、自動車、インフラ関連なども売られた。半面、不動産は高い。医薬、銀行、海運も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











