前日の好地合いを継ぐ流れ。米追加利下げや中国経済対策の期待感が引き続き支えとなっている。米連邦準備理事会(FRB)の高官らは、雇用を安定化させるため、緩和的な政策を進める必要性に相次ぎ言及。25日発表されたADP全米雇用リポートでは、8日までの4週間で雇用者数が週平均1万3500人減ったと報告されている。中国では、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が12月中旬ごろに開催される見通しだ。ただ、上値は限定的。中国経済指標の内容を見極めたいとするムードも漂っている。中国では27日に10月の工業企業利益、30日に11月の製造業PMIと非製造業PMIなどが公表される予定。製造業PMIについては、前月の49.0から49.2にやや上向くとの予想だが、依然として景況判断の50を下回ることとなる。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、デリバリー事業大手の美団(3690/HK)が5.9%高、宅配サービス中国大手の中通快逓(2057/HK)が4.1%高、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が3.8%高と上げが目立った、
セクター別では、医薬関連が高い。江蘇恒瑞医薬(1276/HK)が5.3%、三生製薬(1530/HK)が4.9%、石薬集団(1093/HK)が3.7%、中国生物製薬(1177/HK)が2.6%、山東新華製薬(719/HK)が2.3%ずつ上昇した。
消費セクターの一角もしっかり。
半面、プラットフォーマー関連の銘柄はさえない。ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が2.5%、動画配信プラットフォーム中国大手のビリビリ(9626/HK)が2.4%、音楽配信大手の騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック:1698/HK)が1.7%、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が1.5%、中国電子商取引(EC)大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が1.1%ずつ下落した。アリババについては、7~9月期決算の調整後72%減益が嫌気されている。
本土マーケットも3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.14%高の3875.48ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。医薬、不動産、自動車、素材なども買われた。半面、銀行・保険は安い。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











