新規材料に乏しい中で売りが先行する流れ。
時価総額の大きい銀行・保険株が下げを主導。中国工商銀行(601398/SH)と中国銀行(601988/SH)がそろって1.8%安、中国農業銀行(601288/SH)が1.6%安、中国人民保険集団(601319/SH)が1.2%安、中国人寿保険(601628/SH)が1.1%安で引けた。
軍需産業株も安い。弾薬・ロケットの長城軍工(601606/SH)が8.0%、軍用電子機器の中国海防(600764/SH)が5.6%、航空機開発・製造・販売の中航瀋飛(600760/SH)が3.3%、航空宇宙製品の江西洪都航空工業(600316/SH)が2.6%、衛星開発・運用の中国衛星(600118/SH)が2.1%ずつ下落した。資源・素材株、公益株なども売られている。
半面、ハイテク株はしっかり。半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が4.2%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が4.1%、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)と通信機器・IC設計の上海貝嶺(600171/SH)がそろって3.4%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が3.1%ずつ上昇した。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、AIチップの中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が4.3%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は1.0%逆行高した。そのほか医薬株、自動車株、不動産株も買われている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.69ポイント(0.27%)安の251.81ポイント、深センB株指数が2.86ポイント(0.22%)安の1289.46ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











