週明け1日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前営業日比25.41ポイント(0.65%)高の3914.01ポイントと3日続伸した。
 先週の好地合いを継ぐ流れ。
中国の政策に対する期待感が支えだ。中国経済の先行き不安がくすぶる中、当局は追加の刺激策を打ち出すとの観測が広がっている。11月30日に国家統計局が公表した11月の製造業PMIは49.2と市場予想(49.4)に届かず、景況判断の境目となる50を8カ月連続で下回った。また、これまで堅調だったサービス業も落ち込み、非製造業PMIは49.5と2022年12月以来、約3年ぶりに節目の50を割り込んだ。一方、中国では今月中旬ごろ、2026年の経済政策を決める中央経済工作会議が開催される見通し。金融関係者からは、当局が会議を経て、26年1月にも預金準備率や政策金利を引き下げる可能性が指摘されている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、産金株や非鉄・レアアースの上げが目立つ。紫金鉱業集団(601899/SH)が5.2%高、中金黄金(600489/SH)が1.7%高、江西銅業(600362/SH)が9.2%高、洛陽モリブデン(603993/SH)が6.5%高、中国北方稀土(600111/SH)が5.7%高で引けた。
 ハイテク株も高い。フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が4.8%、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が3.7%、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が3.3%、携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が3.2%ずつ上昇した。
 空運・海運株もしっかり。中国国際航空(601111/SH)が5.4%高、吉祥航空(603885/SH)が4.3%高、中国南方航空(600029/SH)が3.0%高、中遠海運特殊運輸 (600428/SH)が5.2%高、中遠海運HD(601919/SH)が3.5%高で取引を終えた。
エネルギー株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株、公益株、不動産株、銀行株なども買われている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.02ポイント(0.01%)高の252.35ポイント、深センB株指数が4.54ポイント(0.35%)高の1299.15ポイントで終了した。 
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
編集部おすすめ