20日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比76.39ポイント(0.29%)安の26487.51ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が39.69ポイント(0.43%)安の9094.76ポイントと4日続落した。売買代金は2377億6580万香港ドル(約4兆8314億円)となっている(19日は2256億8850万香港ドル)。

 中国経済の先行き不透明感がくすぶる流れ。国際通貨基金(IMF)が19日発表した最新の世界経済見通し(WEO)では、中国の2026年GDP成長率予想が4.5%と昨年10月時点の4.2%から上方修正されたが、25年実績の5.0%は下回っている。また27年見通しを従前の4.2%から4.0%に引き下げた。外部環境の不透明感も逆風。デンマーク領グリーンランドの領有を巡り米欧が対立を深める中、両者間の関税応酬も警戒されている。
 ただ、下値は限定的。19日に公表された中国の重要経済指標が国内経済の不透明感を強めさせる内容だったことを受け、市場では、当局が景気対策を強めるとの思惑が広がった。中国で朝方公表された実質的な政策金利となる1月の最優遇貸出金利「ローンプライムレート(LPR)」に関しては、予想通り8カ月連続で据え置かれたが、市場には2月の春節前に金融緩和が実施されるとの見方もある。指数はプラス圏に浮上する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、創薬支援の無錫薬明康徳新薬開発(2359/HK)が4.1%安、自動車大手の比亜迪(BYD:1211/HK)が3.7%安、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.2%安と下げが目立った。
 セクター別では、半導体が安い。SMICのほか、海壁仞科技(6082/HK)が3.1%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が3.0%、華虹半導体(1347/HK)が1.9%ずつ下落した。
そのほか、クラウドや人工知能(AI)技術、ロボットなどの銘柄群も値下がり。ハンセン科技(テック)指数は1.2%安と他の主要指数をアンダーパフォームした。
 半面、消費関連セクターは高い。フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が9.1%、レストランの九毛九国際HD(9922/HK)が5.9%、豆乳飲料の維他ナイ国際集団(345/HK)が5.5%、組み立てキャラクター玩具の布魯可集団(325/HK)が4.0%、免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が3.7%ずつ上昇した。ポップ・マートについては、2年ぶりの自社株買い実施も刺激。また、中免に関しては、傘下の中免国際有限公司を通じ、空港免税店や市中免税店「Tギャラリア」などを展開する同業DFSから大中華圏の旅行小売事業に関連する株式・資産を買収すると発表したことも支援材料。中免は今回の買収を通じ、粤港澳大湾区(広東・香港・マカオ・グレーターベイエリア)でサービス網の拡充と国産高品質ブランドの海外展開支援を加速させる構えだ。
 本土マーケットは小反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.01%安の4113.65ポイントで取引を終了した。ハイテクが安い。医薬、軍需産業、自動車、メディア関連なども売られた。半面、不動産は高い。
エネルギー、公益、金融、素材も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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