23日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比119.55ポイント(0.45%)高の26749.51ポイントと3日続伸し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が46.51ポイント(0.51%)高の9160.81ポイントと反発した。売買代金は2408億7220万香港ドル(約4兆8900億円)にやや拡大している(22日は2348億6010万香港ドル)。

 海外株高が好感される流れ。昨夜の欧米マーケットでは、米株が続伸し、欧州の主要株価指数も軒並み大幅上昇した。米国と欧州の政治対立が貿易戦争に発展するとの警戒感が薄れ、投資家心理が改善。香港株にも買いが波及している。ただ、中国の金融政策や経済動向を見極めたいとするムードもあり、上値は限定された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、太陽光発電(PV)用ガラス基板メーカーの信義光能HD(968/HK)が11.1%高、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップマート・インターナショナル・グループ:9992/HK)が6.6%高、教育関連サービスの新東方教育科技集団(9901/HK)が3.8%高と上げが目立った。ポップマートについては、約2年ぶりの自社株買い、国営メディアの新華社による王寧・最高経営責任者(CEO)インタビュー、新商品の人気化など支援材料が重なっている。
 このほか、阿里巴巴集団HD(9988/HK)が2.2%上昇し、全体相場をアウトパフォームした。半導体チップ部門「平頭哥(T-Head)」の分離上場を検討中と報じられている。中国本土、香港の両市場では足元で半導体株の新規上場が相次いでおり、いずれも株価が大幅上昇した。
 セクター別では、太陽光発電関連が高い。信義光能HDのほか、福莱特玻璃集団(6865/HK)が10.4%高、協キン科技HD(3800/HK)が9.3%高で引けた。
ほか、太陽光電池メーカーの海南鈞達新能源科技(2865/HK)が51.4%高と急騰。宇宙太陽光発電の関連銘柄として注目される同社については、広東省広州市をはじめ、地方政府が商業用宇宙産業の育成に向けた政策を相次ぎ打ち出していることが支援材料だ。また、米テスラのイーロン・マスク氏がダボス会議で講演し、数年以内に太陽光発電のAI衛星を打ち上げる計画に言及したことも業界全体への注目度を高めた。
 半面、中国不動産セクターは安い。旭輝(884/HK)が16.7%、雅居楽集団HD(3383/HK)が5.7%、龍湖集団(960/HK)が2.3%ずつ下落した。個別では、証取運営の香港交易所(388/HK)が1.0%安。中国本土企業による香港での新規株式公開(IPO)に対し、中国当局がより厳格な規制の実施を検討していると伝わった。
 本土マーケットは3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.33%高の4136.16ポイントで取引を終了した。非鉄・産金が高い。太陽光関連、軍需・宇宙産業、医薬、証券、自動車、食品飲料なども買われた。半面、エネルギーが安い。
銀行・保険、通信の一角も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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