29日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比6.75ポイント(0.16%)高の4157.98ポイントと3日続伸した。
 投資家心理が上向く流れ。
中国経済の持ち直しや、当局の景気支援策に対する期待感が引き続き支えだ。国内景気の下押し要因のひとつ、不動産不況の長期化に歯止めをかけるため、当局が本腰を入れつつある。現地メディアは28日、中国当局がデベロッパー向けに、融資規制「三条紅線」(3本のレッドライン)を緩和したもようなどと伝えた。そのほか、文化旅遊部は29日、「2026年全国春節文化・旅行消費月」をスタートさせると発表。消費の拡大に向け、中国は春節9連休(2月15~23日)前後に大規模なキャンペーンを実施する。商品市況高も追い風。28日の上海期貨交易所(上海商品先物取引所)では主要な非鉄金属の先物が大幅続伸しているほか、金先物価格が連日で史上最高値を更新している。ただ、上値は限定的。31日公表される1月の景況感指数や、週内の報告される中国企業の業績見通しなどが気がかり材料として意識された。指数は安く推移する場面もみられている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、不動産の上げが目立つ。新城控股集団(601155/SH)が10.0%(ストップ)高、金地集団(600383/SH)が6.7%高、保利発展控股集団(600048/SH)が4.6%高、信達地産(600657/SH)が4.5%高、緑地HD(600606/SH)が4.2%高で引けた。

 金や非鉄・レアアースの銘柄も急伸。西部黄金(601069/SH)が10.0%(ストップ)高、中金黄金(600489/SH)が8.7%高、白銀有色集団(601212/SH)が10.0%(ストップ)高、江西銅業(600362/SH)が9.6%高、中国アルミ(601600/SH)が7.5%高、中国北方稀土(600111/SH)が6.1%高で取引を終えた。食品飲料株、金融株、医薬株、エネルギー株、公益株、メディア関連株、海運株なども買われている。
 半面、ハイテク株は安い。銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が6.9%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)と半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)がそろって5.1%、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が5.0%、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が4.3%ずつ下落した。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、半導体設計会社の瀾起科技(688008/SH)が6.4%安。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は3.0%逆行安した。そのほか、自動車株、軍需・宇宙産業株、インフラ建設株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.20ポイント(0.08%)安の265.86ポイント、深センB株指数が13.53ポイント(1.08%)高の1265.96ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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