3日の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比59.20ポイント(0.22%)高の26834.77ポイントと3日ぶりに反発する一方、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は27.08ポイント(0.30%)安の9053.11ポイントと3日続落した。売買代金は3351億5250万香港ドル(約6兆6695億円)と高水準が続いている(2日は3478億8570万香港ドル)。

 米株高が好感される流れ。昨夜の米株市場では、米景気の改善期待で主要株価指数がそろって反発した。米サプライマネジメント協会(ISM)が2日公表した1月の製造業PMIは52.6に達し、市場予想(48.4)を大幅に上回り、景況判断の境目となる50を1年ぶりに超えている。米株高が香港にも波及した。中国の景気支援スタンスも改めて意識される。中国の商務部、文化旅遊部など関係部門は2日、消費の促進に向け、春節9連休期間に各種イベントを実施すると発表した。旅行やショッピングなどの分野で支援を強化する。そのほか、市場関係者の間には、春節連休(2月15~23日)前に金融緩和が発表されるとの観測も広がった。ただ、上値は限定的。中国企業の業績動向や、米国の金融政策動向が気がかり材料となった。ハンセン指数も安く推移する場面がみられている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、医薬品メーカーの石薬集団(1093/HK)が8.1%高、民営教育サービス事業者の新東方教育科技集団(9901/HK)が6.4%高、産金で中国最大手の紫金鉱業集団(2899/HK)が4.6%高と上げが目立った。

 セクター別では、産金や非鉄、鉄鋼、セメンなど資源・素材が高い。紫金鉱業のほか、紫金黄金国際(2259/HK)が7.8%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が7.1%、洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.4%、江西銅業(358/HK)が4.5%、鞍鋼(347/HK)が7.5%、馬鞍山鋼鉄(323/HK)が5.2%、北京金隅集団(2009/HK)が10.1%、中国建材(3323/HK)が8.5%ずつ上昇した。暴落が続いた金相場の下落が一服し、資源株全般の支えとなっている。
 旅行(エアラインや代理店)やカジノなどレジャー関連もしっかり。中国東方航空(670/HK)が7.4%高、中国南方航空(1055/HK)が5.4%高、中国国際航空(753/HK)が4.4%高、同程旅行HD(780/HK)が2.1%高、携程集団(9961/HK)が1.5%高、新濠国際発展(200/HK)が5.9%高、永利澳門(1128/HK)が3.9%高で引けた。
 半面、ネット関連の銘柄はさえない。ショート動画投稿アプリの快手科技(1024/HK)が4.6%安、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が3.6%安、インターネットサービス中国最大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が2.9%安と値を下げた。ハンセン科技(テック)指数は1.1%安と他の主要指数をアンダーパフォームしている。中国で先ごろ、一部通信サービスの増値税(付加価値税)引き上げが確認されたことで、市場ではネットサービス業界でも同様の措置が講じられるとの不安が広がった。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.29%高の4067.74ポイントで取引を終了した。軍需・宇宙産業が高い。
自動車、不動産、素材、ハイテク、インフラ建設、消費関連、医薬、運輸なども買われた。半面、銀行は安い。エネルギー、証券も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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