春節(旧正月)連休明け20日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比161.32ポイント(0.60%)安の26544.62ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が53.33ポイント(0.59%)安の9016.99ポイントと反落した。売買代金は917億5500万香港ドルとなっている(半日立ち合いの16日は849億9660万香港ドル)。

 投資家心理がやや悪化する流れ。中東地域の地政学リスクや米金融政策の不透明感がマイナス材料だ。トランプ米大統領は19日、米軍がイランに軍事攻撃をする可能性について「10日間で明らかになる」などと述べている。それより先、複数メディアが18日、早ければ今週末にも米軍がイランを攻撃する準備が整うと報じた。米金融政策を巡っては、今後の方向性について米連邦準備理事会(FRB)メンバーの間で見方が分かれている。FRBが18日公開した米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨(1月開催分)によると、数人がインフレ高止まりなら金利引き上げも必要との認識を示す一方、ほかのメンバーはインフレ鈍化ならさらに利下げが出来るとの考えを示した。
 一方、中国本土は春節(旧正月)の大型連休中で、本土A株市場は週明け23日まで休場となる。相場に影響する本土発のニュースフローが乏しい状況だ。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ネット関連の下げが目立つ。中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が5.7%安、オンライン医療の京東健康(JDヘルス:6618/HK)が5.0%安、中国電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が3.7%安で引けた。ネット株などの下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は2.3%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
 半導体セクターも安い。
華虹半導体(1347/HK)が3.8%、上海復旦微電子集団(1385/HK)が2.5%、中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)と英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)がそろって1.6%ずつ下落した。
 自動車セクターもさえない。賽力斯集団(9927/HK)が4.5%安、理想汽車(2015/HK)が2.6%安、小米集団(1810/HK)が2.3%安、小鵬汽車(9868/HK)が2.1%安と値を下げた。
 消費セクターの一角も売られる。免税店の中国旅遊集団中免(1880/HK)が3.8%安、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が2.9%安、食品・飲料の統一企業中国HD(220/HK)が2.8%安、ハイパーマーケットの高キン零售(6808/HK)が2.7%安で前場取引を終えた。
 半面、ロボット関連の銘柄群は物色される。深セン市越疆科技(2432/HK)が19.2%高、北京雲跡科技(2670/HK)が7.2%高、深セン市優必選科技(9880/HK)が6.7%高、寧波均勝電子(699/HK)が2.3%高と値を上げた。
 海運セクターも高い。中遠海運能源運輸(1138/HK)が6.2%、海豊国際HD(1308/HK)が4.8%、中遠海運HD(1919/HK)が2.7%、東方海外(316/HK)が1.4%ずつ上昇した。
 他の個別株動向では、ライダー(LiDAR)の速騰聚創科技(2498/HK)が9.4%高。第4四半期(10~12月)に6000万人民元の純利益を計上し、四半期ベースで初の黒字化を果たしたことが材料視されている。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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