5日前場の香港マーケットは、主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前日比212.82ポイント(0.84%)高の25462.30ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が20.16ポイント(0.24%)高の8504.11ポイントと4日ぶりに反発した。売買代金は1641億8540万香港ドルに縮小している(4日前場は2076億10万香港ドル)。

 投資家心理がやや上向く流れ。中東情勢を巡る過度な悲観論が薄らぎ、昨夜の米株が反発したことや、中国の政策に対する期待感が相場の支えだ。中国ではきょう5日、全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が開幕。李強・首相が冒頭で読み上げた「政府活動報告」では、より積極的な財政政策を継続する方針が示された。全人代では今年スタートする第15次5カ年計画(2026~30年)の経済運営方針や、内需拡大策が協議される。また、人工知能(AI)や半導体など先端ハイテク産業に関しては、外国技術に頼らず、サプライチェーンの「自立自強」を目指すとも伝わった。一方、政府活動報告では、今年の国内総生産(GDP)成長率目標が4.5~5.0%と、昨年(5.0%前後)から引き下げられている。市場では、製造業の過剰生産を抑制し、経済成長の軸足を内需に移すと分析された。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、バイオ製薬・中医薬メーカーの中国生物製薬(1177/HK)が6.0%高、アジアを拠点とする生命保険業務のAIAグループ(1299/HK)が4.0%高、香港不動産投資会社の九龍倉置業地産投資(1997/HK)が3.6%高と上げが目立った。
 セクター別では、半導体が高い。英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が6.6%、ASMPT(522/HK)が5.1%、瀾起科技(6809/HK)が4.4%、兆易創新科技集団(3986/HK)が4.3%ずつ上昇した。
 上下水道やごみ処理など環境インフラ関連もしっかり。
天津創業環保集団(1065/HK)が4.0%高、北控水務集団(371/HK)が3.6%高、中国水務集団(855/HK)と粤海投資(270/HK)がそって2.3%高で引けた。
 発電設備やゼネコンなどの銘柄も物色される。上海電気集団(2727/HK)が14.8%高、東方電気(1072/HK)が14.3%高、ハルビン電気(1133/HK)が8.9%高、中国建築国際集団(3311/HK)が2.2%高、中国中鉄(390/HK)が1.9%高で前場取引を終えた。
 半面、産金セクターはさえない。霊宝黄金集団(3330/HK)が2.5%、紫金黄金国際(2259/HK)が2.1%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が1.7%、招金鉱業(1818/HK)が1.6%ずつ下落した。
 本土マーケットは3日ぶりに反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.84%高の4116.77ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが高い。インフラ関連、公益、医薬、不動産、消費関連、自動車、金融なども買われた。半面、エネルギーは安い。産金、宇宙・軍需産業の一角も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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