投資家のリスク回避スタンスが強まる流れ。中東情勢の緊迫化が長期化すると警戒されている。米国・イスラエルとイランの戦闘が激しさを増す中、外電は8日、トランプ米大統領がイランへの地上部隊派遣を検討していると報じた。また、イランメディアは8日、殺害された最高指導者ハメネイ師の後継に、次男で反米強硬派といわれるモジタバ・ハメネイ師が選出されたと伝えた。原油相場が連日で急騰していることも不安材料。日本時間9日午前の時間外取引で、WTI原油先物が一時、119米ドルを突破した。2月末の67米ドル程度から約8割も上昇している。中東地域の原油供給不安が続き、インフレ高進も警戒された。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が6.8%安、香港不動産デベロッパー大手の新鴻基地産発展(16/HK)が6.3%安、民間自動車メーカーの吉利汽車HD(175/HK)が6.2%安と下げが目立った。洛陽モリブデンは本日付でハンセン指数の構成銘柄に組み入れられている。そのほか新規採用銘柄の値動きは、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)が4.9%安、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が4.4%安。1銘柄の除外があったため、ハンセン指数の構成銘柄は88→90に増加する運びだ。
セクター別では、空運が安い。中国国際航空(753/HK)が7.8%、中国東方航空(670/HK)が7.1%、国泰航空(293/HK)が6.0%、中国南方航空(1055/HK)が5.5%ずつ下落した。原油相場の高騰が逆風。燃油コスト高が警戒された。
半導体セクターも急落。愛芯元智半導体(600/HK)が13.1%安、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が6.6%安、瀾起科技(6809/HK)が6.5%安、晶門半導体(2878/HK)が6.1%安と値を下げている。半導体ファブレス大手の晶門半導体については、通期業績の60~65%減益見通しが売り材料視された。
香港の不動産セクターもさえない。新鴻基地産発展のほか、恒隆地産(101/HK)が6.1%安、恒基兆業地産(12/HK)が4.9%安、新世界発展(17/HK)が4.5%安で引けた。香港不動産は域内金利が米国の影響を受けるため、米インフレ懸念で米利下げ期待が後退したことを懸念している。
半面、石油・石炭セクターは高い。中国海洋石油(883/HK)が7.0%、中国石油天然気(857/HK)が3.6%、中国神華能源(1088/HK)が4.5%、中国中煤能源(1898/HK)が3.3%ずつ上昇した。
本土マーケットは3日ぶりに反落。主要指標の上海総合指数は、前営業日比1.13%安の4077.68ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。消費関連、自動車、運輸、素材、不動産、宇宙・軍需産業、運輸、医薬、金融なども売られた。半面、エネルギーは高い。電設、公益も買われた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











