10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比26.53ポイント(0.65%)高の4123.14ポイントと反発した。
 投資家に買い安心感が広がる流れ。
原油高騰が落ち着き、インフレ高進や金融市場混乱の警戒感が薄らいでいる。米国・イスラエルとイランの戦争に関し、「トランプ米大統領が早期終結の可能性に言及した」と米メディアが報道。ほか、主要7カ国(G7)は10日にエネルギー担当相会議を開き、原油備蓄を協調放出する可能性について緊急に議論するとも伝わった。9日午前の時間外取引でWTI原油先物は一時119米ドル台まで急騰したが、日本時間10日早朝の時間外取引では、一時、84米ドル台に急落している。中国指標の改善もプラス。取引時間中に公表された1~2月の貿易統計では、米ドル建て輸出が前年同期比21.8%増(予想は7.2%増)、輸入が19.8%増(予想は7.0%増)で着地した。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、ハイテクの上げが目立つ。光ファイバーケーブルの飛光繊光纜(601869/SH)が10.0%(ストップ)高、接続・データ伝送機器メーカーの上海剣橋科技(603083/SH)が7.9%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が7.4%高、プリント基板(PCB)大手の深セン市景旺電子(603228/SH)が6.0%高、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が5.7%高で引けた。飛光繊光纜など光ファイバー製造各社に関しては、光ファイバー価格の上昇が改めて材料視されている。人工知能(AI)演算インフラの建設加速の後押しで、業界の景況感が持ち直した。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、国産アーキテクチャーCPU(中央演算処理装置)の海光信息技術(688041/SH)が3.8%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は2.2%高と他の主要指数をアウトパフォームした。

 医薬株もしっかり。昭衍新薬(603127/SH)が3.5%、薬明康徳(603259/SH)が3.3%、北京福元医薬(601089/SH)が3.0%、江蘇恒瑞医薬(600276/SH)が2.9%、通化東宝薬業(600867/SH)が2.7%、甘李薬業(603087/SH)が2.0%ずつ上昇した。消費関連株、自動車株、空運株、インフラ関連株、不動産株、素材株なども買われている。
 半面、石油・石炭株は安い。中国石油天然気(601857/SH)が7.2%、中国石油化工(600028/SH)が6.3%、中国海洋石油(600938/SH)が5.4%、中国中煤能源(601898/SH)が7.7%、中国神華能源(601088/SH)が3.7%ずつ下落した。海運株、公益株、銀行株の一角も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.25ポイント(0.09%)安の266.81ポイント、深センB株指数が12.05ポイント(0.99%)高の1228.22ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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