10日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比551.44ポイント(2.17%)高の25959.90ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が128.80ポイント(1.50%)高の8710.26ポイントと反発した。売買代金は3309億2870万香港ドル(約6兆6615億円)にやや縮小している(9日は3923億3040万香港ドル)。

 投資家心理が上向く流れ。原油相場の高騰が落ち着き、インフレ高進や金融市場混乱の警戒感が薄らぐ中、昨夜の米株市場では急落していた米ハイテク株が急反発した。香港にも米株高が波及している。米国・イスラエルとイランの戦争に関し、「トランプ米大統領が早期終結の可能性に言及した」と米メディアが報道。9日午前の時間外取引でWTI原油先物は一時119米ドル台まで急騰したが、日本時間10日早朝の時間外取引では、84米ドル台に急落した。中国指標の改善もプラス。取引時間中に公表された1~2月の貿易統計では、米ドル建て輸出が前年同期比21.8%増(予想は7.2%増)、輸入が19.8%増(予想は7.0%増)で着地した。指数は引けにかけて上げ幅を広げている。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、車載バッテリー世界最大手の寧徳時代新能源科技(CATL:3750/HK)が9.3%高、中国インターネットサービス大手の騰訊HD(テンセント・ホールディングス:700/HK)が7.3%高、ファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が5.5%高と上げが目立った。CATLは好決算が手がかり。同社が10日報告した通期決算は、事前予想を上回る42%増益を達成した。
 セクター別では、半導体が高い。
SMICのほか、瀾起科技(6809/HK)が10.9%、愛芯元智半導体(600/HK)が9.8%、上海壁仞科技(6082/HK)が9.3%、蘇州納芯微電子(2676/HK)が6.5%ずつ上昇した。
 ロボット関連や大規模言語モデル(LLM)など人工知能(AI)技術の銘柄群も物色される。南京埃斯頓自動化(2715/HK)が3.3%高、寧波均勝電子(699/HK)が3.0%高、優必選科技(9880/HK)が2.7%高、ミニマックス・グループ(MiniMax:100/HK)が22.4%高、北京智譜華章科技(2513/HK)が12.9%高で引けた。
 半面、石油・石炭セクターはさえない。中国石油天然気(857/HK)が3.6%、中海油田服務(2883/HK)が2.5%、中国海洋石油(883/HK)が1.6%、中国中煤能源(1898/HK)が3.1%、中国神華能源(1088/HK)が2.2%ずつ下落した。
 本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.65%高の4123.14ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。医薬、消費関連、自動車、空運、インフラ関連、不動産、素材なども買われた。半面、石油・石炭は安い。海運、公益、銀行の一角も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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