投資家のリスク回避スタンスが継続する流れ。中東情勢の緊迫化で原油相場が再び騰勢を強める中、金融市場の混乱やインフレ高進が懸念された。イランの最高指導者に選出されたモジダバ・ハネメイ師は12日、初めての声明で、近隣諸国の米軍基地に対する攻撃を継続するとし、徹底抗戦を表明。また、「オイルロード」の要衝となるホルムズ海峡の封鎖を徹底する考えも強調した。中国指標も気がかり。中国では週明け16日、1~2月の小売売上高や鉱工業生産など各種の経済統計が発表される予定だ。春節(旧正月)の影響で2月は月次経済統計の発表がなかったため、注目度が高まっている。もっとも、下値を叩くような売りはみられない。全国人民代表大会(全人代、国会に相当)が12日、今年からスタートする第15次5カ年計画(2026~30年)などを可決・承認し閉幕した。これから徐々に明らかとなる具体的な経済対策が期待されている。(亜州リサーチ編集部)
ハンセン指数の構成銘柄では、地下鉄運営する香港鉄路(MTR:66/HK)が6.3%安、ゴールドジュエリー販売の老鋪黄金(6181/HK)とコンテナ海運大手の東方海外(316/HK)がそろって4.8%安と下げが目立った。香港鉄路は通期業績の7%減益が嫌気されている。
セクター別では、海上輸送やエアラインなど運輸関連が安い。東方海外のほか、太平洋航運集団(2343/HK)が2.6%、中遠海運HD(1919/HK)が2.4%、中国東方航空(670/HK)が3.5%、国泰航空(293/HK)が3.0%、中国南方航空(1055/HK)が2.9%、中国国際航空(753/HK)が2.7%ずつ下落した。
人工知能(AI)技術や半導体の銘柄も急落。滴普科技(1384/HK)が24.4%安、MiniMax(100/HK)が3.9%安、商湯集団(センスタイム・グループ:20/HK)が3.8%安、華虹半導体(1347/HK)が6.4%安、蘇州納芯微電子(2676/HK)が4.7%安で前場取引を終えた。
産金セクターもさえない。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が5.1%安、紫金黄金国際(2259/HK)が4.0%安、招金鉱業(1818/HK)が3.2%安、山東黄金鉱業(1787/HK)が2.9%安と値を下げている。
半面、ネット関連などテック銘柄の一角は物色される。音楽配信大手の騰訊音楽娯楽集団(テンセント・ミュージック・:1698/HK)が2.2%高、電子商取引(EC)最大手の阿里巴巴集団HD(アリババ:9988/HK)が1.5%高、Eコマース大手の京東集団(JDドットコム:9618/HK)が1.4%高、中国インターネット検索最大手の百度集団(9888/HK)が1.3%高、インターネットサービス中国大手の騰訊HD(テンセント:700/HK)が1.1%高で引けた。
本土マーケットも続落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.22%安の4120.14ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。エネルギー、産金・非鉄、宇宙・軍需産業、公益、保険・証券なども売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)











