25日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比272.24ポイント(1.09%)高の25335.95ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が83.21ポイント(0.98%)高の8582.74ポイントと続伸した。売買代金は3509億3290万香港ドル(約7兆1309億円)に拡大している(24日は3030億7340万香港ドル)。

 中東情勢の改善期待が相場を支える流れ。米国・イスラエルとイランの停戦期待が高まっている。米メディアは24日、米政権がイランに対し、戦争終結に向けて15項目で構成された和平案を送付したと報じた。それより先、イスラエルメディアは「米国がイランと1カ月の停戦を探っている」と報道したほか、「イランの最高指導者モジダバ・ハメネイ師が戦争終結に向けた米国との交渉を許可した」とも伝えている。日本時間25日の時間外取引でWTI原油相場が急落する中、原油高騰による経済混乱の不安も薄らいだ。停戦交渉を見極めたいとするスタンスなどで、指数は弱含む場面がみられたものの、引けにかけて上げ幅を改めて拡大している。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、デリバリー事業大手の美団(3690/HK)が13.9%高と後場に入り急騰。当局がデリバリーの価格競争抑制に動くとの観測が広がっている。テック銘柄の美団が寄与し、ハンセン科技(テック)指数は1.9%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 そのほかのハンセン銘柄では、中国ミネラルウォーター最大手の農夫山泉(9633/HK)が9.4%高、豚肉生産で世界トップの万洲国際(288/HK)が7.1%高と上げが目立っている。農夫山泉については、通期決算の31%増益と配当の増額方針が材料視された。万洲国際の通期決算は2.8%減益とさえなかったが、豚など生物資産の評価損益を除いた調整後ベースでは8.2%増益と堅調。
配当も増額する方針を示したことで買い安心感が広がった。
 セクター別では、産金が高い。霊宝黄金(3330/HK)が6.1%、招金鉱業(1818/HK)が4.3%、赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が3.9%、山東黄金鉱業(1787/HK)が3.7%ずつ上昇した。
 半導体セクターも物色される。上海壁仞科技(6082/HK)が5.3%高、ASMPT(522/HK)が5.0%高、瀾起科技(6809/HK)が4.6%高、峰チョウ科技深セン(1304/HK)が3.3%高で引けた。
 半面、医薬セクターの一角はさえない。長風薬業(2652/HK)が2.3%、薬明生物技術(2269/HK)が2.2%、翰森製薬集団(3692/HK)が1.5%、康希諾生物(6185/HK)が1.4%ずつ下落した。
 他の個別株動向では、火鍋チェーン中国最大手の海底撈国際HD(6862/HK)が11.1%安。通期業績の24%減益が売り材料視された。ほか、フィギュア・玩具の泡泡瑪特国際集団(ポップ・マート:9992/HK)が22.5%安。同社が昼に発表した通期決算は、利益が4倍に拡大し、期末配当を大幅に引き上げる方針を明らかにしたものの、これを好感する買いは入らず、後場の取引開始後に急落した。
 本土マーケットは続伸。
主要指標の上海総合指数は、前日比1.30%高の3931.84ポイントで取引を終了した。ハイテクが高い。産金・非鉄、発電、インフラ関連、空運、不動産、自動車、医薬、金融なども買われた。半面、石油・石炭は安い。海運も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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