週明け30日の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比201.09ポイント(0.81%)安の24750.79ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が54.65ポイント(0.65%)安の8399.12ポイントと反落した。売買代金は2854億3490万香港ドル(約5兆8171億円)に拡大している(27日は2630億8080万香港ドル)。

 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。原油高騰によるインフレ加速や金融市場の混乱が警戒されている。中東地域の軍事衝突が長期化するとの懸念が広がる中、日本時間30日早朝の時間外取引でWTI原油先物は一時、103.38米ドル(1バレル)に上昇し、およそ3週ぶりの高値を付けた。中東情勢を巡っては、イラン精鋭部隊が29日、国内の大学に対する攻撃の報復として、中東地域に位置する米国系とイスラエル系の大学を標的にすると警告。週末にはイラン首都テヘランで激しい爆撃が続いたほか、イエメンの親イラン武装組織フーシ派がイスラエルにミサイルを発射したとも伝わった。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、中国ニット衣料最大手の申洲国際集団HD(2313/HK)が8.1%安、大手白物家電メーカーの海爾智家(6690/HK)が5.4%安、電子機器製造受託サービス(EMS)中国大手の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が4.8%安と下げが目立った。BYDエレクについては、通期決算の18%減益と配当の減額方針が売り材料視されている。
 セクター別では、半導体が安い。瀾起科技(6809/HK)が6.9%、愛芯元智半導体(600/HK)が5.7%、蘇州貝克微電子(2149/HK)が5.5%、英諾賽科(蘇州)科技(2577/HK)が4.8%ずつ下落した。
 エアラインやツアー会社など旅行セクターもさえない。中国国際航空(753/HK)が3.6%安、中国南方航空(1055/HK)が2.5%安、中国東方航空(670/HK)が2.4%安、同程旅行HD(780/HK)が2.0%安、携程集団(9961/HK)が1.7%安で引けた。
 半面、産金や非鉄の一角は高い。
赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が10.3%、霊宝黄金(3330/HK)が7.3%、山東黄金鉱業(1787/HK)が4.8%、新疆新キン鉱業(3833/HK)が8.0%、中国アルミ(2600/HK)が7.3%、中国宏橋集団(1378/HK)が3.7%ずつ上昇した。中国アルミや中国宏橋などアルミ関連に関しては、アルミ価格の急伸が材料視されている。イランが中東地域のアルミ工場を攻撃し、操業停止や縮小を余儀なくされていると伝わった。
 農業セクターも物色される。プランター栽培事業者の富景中国HD(2497/HK)が18.0%高、化学肥料メーカーの中国心連心化肥(1866/HK)が9.5%高、肥料販売中国最大手の中化化肥HD(297/HK)が4.0%高、カリウム肥料会社大手の米高集団HD(9879/HK)が2.4%高と値を上げた。
 本土マーケットは続伸。主要指標の上海総合指数は、前営業日比0.24%高の3923.29ポイントで取引を終了した。銀行が相場けん引。産金・アルミ、医薬、宇宙・軍需産業、海運、食品飲料、エネルギーの一角なども買われた。半面、発電は安い。半導体、保険・証券、空運、自動車も売られた。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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