1日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比56.69ポイント(1.46%)高の3948.55ポイントと反発した。
 投資家心理が上向く流れ。
米国・イスラエルとイランの軍事衝突が終結に向かうとの観測が浮上したほか、中国景況感の改善も改めて材料視されている。トランプ米大統領は3月31日、イランに対する軍事作戦は2~3週間以内に終了する可能性があると記者団に述べ、その場合、必ずしもイランが米国と合意する必要はないとの認識を示している。そのほか、イラン国営メディアが報じたところによると、イランのペゼシュキアン大統領は3月30日、欧州連合(EU)のコスタ大統領と電話会談し、「侵略再発の防止に不可欠な保証があれば、戦争終結に向けた用意がある」と述べた。また、前日に公表された今年3月の製造業PMIは50.4と市場予想の50.1を上回り、景況判断の境目となる50を3カ月ぶりに超えている。(亜州リサーチ編集部)
 業種別では、医薬の上げが目立つ。江蘇聯環薬業(600513/SH)が8.4%高、昭衍新薬(603127/SH)が8.1%高、薬明康徳(603259/SH)と北京福元医薬(601089/SH)がそろって5.8%高、辰欣薬業(603367/SH)が5.0%高で取引を終えた。
 ハイテク株も物色される。携帯端末ODM(相手先ブランドによる設計・生産)の華勤技術(603296/SH)が10.0%(ストップ)高、フラッシュメモリー中国大手の北京兆易創新科技(603986/SH)が7.1%高、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が3.6%高、電子部品メーカー大手の環旭電子(601231/SH)が2.4%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.3%高で引けた。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、人工知能(AI)半導体大手の中科寒武紀科技(カンブリコン・テクノロジーズ:688256/SH)が7.0%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は3.3%高と他の主要指数をアウトパフォームした。
 産金・非鉄株もしっかり。赤峰黄金(600988/SH)が5.1%、紫金鉱業集団(601899/SH)が4.4%、中金黄金(600489/SH)が2.1%、洛陽モリブデン(603993/SH)が6.4%、江西銅業(600362/SH)が3.6%ずつ上昇した。
運輸株、保険株、消費関連株、自動車株、インフラ関連株、不動産株なども買われている。
 半面、銀行株の一角はさえない。中国建設銀行(601939/SH)が2.1%、重慶銀行(601963/SH)が1.2%、中国工商銀行(601398/SH)が0.8%ずつ下落した。発電や水道、ガスなど公益株、石油・石炭株も売られている。
 外貨建てB株相場は、上海B株指数が3.32ポイント(1.27%)高の265.47ポイント、深センB株指数が7.25ポイント(0.60%)高の1209.07ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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