2日前場の香港マーケットは、主要90銘柄で構成されるハンセン指数が前日比276.80ポイント(1.09%)安の25017.23ポイントと3日ぶりに反落し、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)も83.75ポイント(0.98%)安の8421.06ポイントと反落した。売買代金は1161億9730万香港ドルに縮小している(1日前場は1445億4800万香港ドル)。

 投資家の慎重スタンスが強まる流れ。トランプ米大統領の演説を受け、中東情勢を巡る楽観が後退した。トランプ氏は日本時間午前10時、イラン情勢などについて国民に向けた演説を開始。イランとの戦争で目的は達成に近づいているとしながらも、合意が成立しなければイランの発電所などを攻撃すると述べた。「今後2~3週間は極めて激しく攻撃するつもり」などと発言する中、WTI原油先物は時間外取引で再び100米ドル(1バレル)を突破し104米ドル台で推移。前日の下げを打ち消し、さらに上昇している。また、香港はあすから大型連休が始まることも買い手控え要因として意識された。香港市場はあす3日がグッドフライデー、週明け6日と7日は清明節とイースターマンデーで休場となる(本土市場は清明節で6日が休場)。(亜州リサーチ編集部)
 ハンセン指数の構成銘柄では、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が4.7%安、モバイル端末・自動車メーカーの小米集団(1810/HK)が4.1%安、中国中堅デベロッパーの龍湖集団HD(960/HK)が3.7%安と下げが目立った。SMICや小米などテック銘柄の下げが響き、ハンセン科技(テック)指数は2.2%安と他の指数をアンダーパフォームしている。
 セクター別では、空運が安い。中国東方航空(670/HK)が4.9%、中国南方航空(1055/HK)が4.7%、中国国際航空(753/HK)が3.6%、国泰航空(293/HK)が2.8%ずつ下落した。

 半導体セクターも急落。SMICのほか、上海復旦微電子集団(1385/HK)が7.7%安、海壁仞科技(6082/HK)が5.2%安、華虹半導体(1347/HK)が5.1%安で引けた。
 産金セクターもさえない。赤峰吉隆黄金鉱業(6693/HK)が4.3%安、中国黄金国際資源(2099/HK)が2.8%安、霊宝黄金(3330/HK)が2.5%安で前場取引を終えた。
 半面、石油・石炭セクターはしっかり。百勤油田服務(2178/HK)が11.1%、中石化石油工程技術服務(1033/HK)が3.4%、中油燃気集団(603/HK)が3.1%、中国中煤能源(1898/HK)が3.5%、エン鉱能源集団(1171/HK)が1.6%ずつ上昇した。
 本土マーケットも反落。主要指標の上海総合指数は、前日比0.53%安の3927.60ポイントで前場の取引を終了した。ハイテクが安い。不動産、空運、素材、自動車、公益、インフラ関連、保険・証券なども売られた。半面、エネルギーは高い。海運、銀行、医薬、食品飲料も買われた。

(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)
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