10日の中国本土マーケットは、主要指標の上海総合指数が前日比20.05ポイント(0.51%)高の3986.23ポイントと反発した。
投資家心理がやや上向く流れ。
中東和平協議の進展や中国製造業のデフレ脱却が期待されている。イスラエルのネタニヤフ首相は9日、レバノンとの直接交渉で合意したことを明らかにした。それより先、米国とイランは仲介国パキスタンの首都イスラマバードで11日午前に和平協議するとも伝わっている。また、寄り付き直後に公表された3月の中国物価統計では、生産者物価指数(PPI)がプラス0.5%と、前月(マイナス0.9%)までのマイナスから3年半ぶりに上昇転換した。市場予想(プラス0.4%)も上回っている。もっとも、上値は限定的。協議の進展を見極めたいとするムードも漂った。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、証券の上げが目立つ。中信証券(600030/SH)が7.2%高、華泰証券(601688/SH)が4.4%高、国泰海通証券(601211/SH)が4.2%高、中国銀河証券(601881/SH)が2.8%高、東方証券(600958/SH)が2.3%高で引けた。最大手の中信証券が報告した1~3月期決算(速報)は55%増益と良好な内容。同業他社株にも買いが波及した。
ハイテク株も高い。
半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が6.0%、フラッシュメモリー中国大手の
北京兆易創新科技(603986/SH)が5.8%、銅張積層板メーカー世界大手の広東生益科技(600183/SH)が3.4%、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)が2.7%、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が2.4%ずつ上昇した。ほか、ハイテク・スタートアップ企業向け市場「科創板」では、プリント基板(PCB)大手の生益電子(688183/SH)が7.1%高。主要50銘柄で構成される「上証科創板50成分指数(Star50)」は1.5%高と他の主要指数をアウトパフォームした。自動車株、インフラ関連株、不動産株、医薬株、公益株なども買われている。
半面、産金・非鉄株はさえない。山東黄金(600547/SH)が2.6%、赤峰黄金(600988/SH)が1.7%、中金黄金(600489/SH)が1.3%、中国アルミ(601600/SH)が3.3%、山東南山リョ業(600219/SH)が1.3%、洛陽モリブデン(603993/SH)が0.8%ずつ下落した。エネルギー株、空運株、銀行株の一角も売られている。
外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.83ポイント(0.31%)高の266.26ポイント、
深センB株指数が4.51ポイント(0.38%)高の1195.02ポイントで終了した。
(編集担当:亜州リサーチ=サーチナ)