中国は1950年代半ば以降、毛沢東の号令のもとで核開発に力を入れた。
中国は当初、ソ連の技術支援を受けて核開発を進める計画だったが、後に中ソ対立などが原因でソ連が技術者を引き上げたため、独力で開発を続け、64年10月に初の原子爆弾の実験に成功した。
その後、水爆原理の研究を強化し、66年12月に原理試験に成功。67年6月16日午前7時、中国北西部のゴビ砂漠上空において、初の水爆実験を行った。また、核弾頭の運搬手段として中距離ミサイルの開発にも力を注ぎ、70年5月には人工衛星の打ち上げに成功。1996年に通算45回目の核実験を行った後、中国は核実験の凍結を発表した。
なお、96年に定められた包括的核実験禁止条約(CTBT)の発効には、特定44カ国の署名・批准が必要だが、このうち北朝鮮、インド、パキスタンの3カ国は未署名。中国、エジプト、インドネシア、イラン、イスラエル、米国の6カ国は、署名済みだが批准はしていない。(編集担当:梅本可奈子)
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