大学卒業後、キャセイパシフィック航空で2年間働いた後、台湾に留学、それからアメリカに渡り、銀行に勤めました。
――その後、日本に帰国するのですね。
はい、アメリカで知り合った夫について帰国しました。
――上海に来たきっかけは?
過去7年間、チャイナドレスの買い付けで上海と日本を行き来していたんですが、昨年、この店をオープンするため来海しました。
――なぜ出店の際に、上海を選んだのですか?
急速に経済成長を遂げている街で小売店を営んでみたいと思いました。それに、上海は昔から外国文化を取り入れる開放的な街なので、海外の良い下着を理解してくれる人がたくさんいるだろうと思ったんです。
――店で扱っている商品は?
ブラデリスという日本のゴールドフラッグ社の補正下着です。ブラデリスを着けると、カップが1、2段階上がります。
――そんなに大きくなる?!
そうです。着けていると、バストが確実に変わってくるんです。大きさももちろんですが、バストアップも綺麗なバストの条件ですよね。喉と乳首を結んで正三角形ができるのが、綺麗なバストの位置なんです。
――どのように補正するんですか?
基本的には、3段階で補正していきます。脂肪は動くので、1段階目で背中や脇の下などに散ってしまっている肉をカップの中に入れバストと再認識させる。2段階目はカップの半円を小さくして横に広がっているバストを寄せていきます。3段階目は、バストアップをする役割のブラジャーです。個人差があるので、2・3段階目からスタートする人もいますよ。ところで、下着の寿命は、どのくらいだと思いますか?
――え? 2、3年ですか?
実は、2、3カ月なんですよ。3カ月経つとアンダーバストが緩んでくるので、補正効果が下がります。ですので、当店では無料でお直しをして、さらに3カ月使えるようにしています。毎日がスリリング。
――実際に上海でお店をやってみて、どうですか?
いや~、なかなか大変ですね(笑)。開店2日目に、店の机の上に置いておいた携帯を2個盗まれてしまったり、店のオープンを控えて内装している真っ最中に、大屋主からこの物件を他の人に貸すから出て行けと言われたり。
――それはどう解決したのですか?
屋主さんに交渉してもらいました。
選挙活動支援――旦那様は高木さんのお仕事について何と言っていますか?
夫は、政治家を目指しているんですが、「政治活動で苦労を掛けているから、当分は自分のやりたいことを自由やっていいよ!」と言ってくれています(笑)。
――政治活動は支援する周囲の人たちも大変ですよね。
そうですね。これまで7年間、政治活動を手伝ってきましたが、私のパンフレット配りは上手いですよ~!まず、大きい声で相手を圧倒してから、パンフレットを差し出し一緒に歩く。こうすると、高い確率で受け取ってくれます(笑)。
――辛い選挙活動も、なんだか明るく聞こえますね。
私は、楽観的な性格なんだと思います。子どもの頃、先生に「人間は10回挑戦しても、モノになるものは1つか2つ」と言われたことがあって、先生は恐らく「忍耐強く努力せよ」ということを言いたかったと思うのですが、私は「じゃあ、早く10個やって、当たりをつけちゃおう!」と考えて(笑)。だから、「失敗しても次!」という感じで、次から次へと何でもチャレンジしましたね(笑)。
――これからの目標は?
ブラデリスを身に着けたお客さんから、他の下着では1日が不愉快になるとよく言われます。
高木洋子さん BRADELIS NY専門店 Princess Be
プロフィール:大学卒業後、キャビンアテンダント、NYでバンク・オブ・アメリカ勤務などを経て、8年前、日本で夫の選挙活動を支援する傍ら、チャイナドレスと補正下着の販売店の経営をスタート。2007年には上海でBRADELIS New Yorkブランドの下着専門店Princess Beをオープン。今、1番の楽しみは「お店でいろんな国からのお客様と知り合えること」。
BRADELIS NY専門店 Princess Be
住所:上海市古北新区栄華東道119弄巴黎花園8号近く1F
電話:6219-0313
FAX:6219-0313
URL:http://www.bradelisny.com.cn/
このインタビュー記事は、このインタビュー記事は、『ウェネバー上海』による提供です。 2008年6月号 BizウーマンInterview。
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