25日に亡くなったアメリカの人気歌手、マイケル・ジャクソンさんに関連する用語が多数検索ワードランキングに登場しているが、生前マイケルさんが患っていたといわれる病気「尋常性白斑」がGoogle「急上昇ワードランキング」上位に登場した。

 尋常性白斑は慢性的な皮膚疾患であり、俗に「しろなまず」と呼ばれている。
皮膚の色素を作る組織(メラノサイト)の損失によって起こるとされているが、その原因は自己免疫説、神経障害説などがあり定かではない。若年者に起こる神経分節型と汎発型があり、汎発型を発症した場合は徐々に症状が全身に広がっていくという。治療法はステロイドの使用、紫外線治療、皮膚移植などがある。発症期間が長期なものは難治であるといわれている。伝染性や遺伝性はなく、他の身体疾患を誘発する病気ではないとされているが、患者にとっては外見の問題からくる精神的負担が大きいといわれている。全人口の1~2%がいずれかのタイプの尋常性白斑の症状を持っているという統計もある。マイケルさんのほか、日本の女優、森光子さんも尋常性白斑を患っていることで知られている。

 マイケルさんは1980年代頃より発症したと見られ、年を追うごとに皮膚の色が変化していくことについてさまざまな憶測を呼んだ。93年には自身が肌の色の変化は病気によるものであることを告白している。自身の告白によって病気について広く認知されるようになったが、それでもなお「人種的なコンプレックスによる皮膚の漂白」と認識している人も多い。

 マイケルさんはこの病気や病気に対する偏見や誤解に相当精神的ダメージを受けていたことは想像に難くない。成功しながらも数奇な運命をたどり、50年という短い人生を全うしたマイケルさん、どうぞ安らかにお眠りください。
(編集担当:柳川俊之)

【関連記事・情報】
【YouTube】マイケル・ジャクソン死去、追悼コメントが早くも続々(2009/06/26)
北京でも哀悼:CD店に特設コーナー…M・ジャクソンさん(2009/06/27)
北京でもマイケル追悼コーナー…“同時代”スター偲んで(2009/06/27)
【韓国のブログ】「ビビンバが好きだった」M・ジャクソンのエピソード(2009/06/27)
【韓国ブログ】マイケル・ジャクソン、あなたの歌は永遠に(2009/06/26)
編集部おすすめ